スズキ・カプチーノのフルモデルチェンジする新型スペック最新情報
この記事のもくじ
最近の日本の自動車業界は、元気を取り戻してきています。
その象徴が、ほぼ絶滅状態であったスポーツカーや限定モデルのスポーツグレードの復活です。
トヨタはBMWと共同開発で新型スープラを発売する予定になっていますし、マツダも新世代ロータリーエンジンを搭載した新型RX‐7と目される後継のスポーツカーの開発を進めています。
そして更にもう1台、日本のスポーツカーの復活が噂されています。
それがスズキの軽自動車FRスポーツカーのカプチーノです。
今回は、その新型カプチーノに関しての情報を見ていきたいと思います。
スズキ新型カプチーノのフルモデルチェンジによる復活について
スズキのスポーツカー・カプチーノが、約20年間の沈黙から復活するという噂が流れています。
これはスズキ自動車がアルトのラインナップにスポーツモデルのワークスを、久しぶりに復活させたことが切っ掛けとなっています。
というのも、スポーツモデルのワークスの市場の反応が良好だったことと、ワークスで使用した基本技術を流用することが可能となったからです。
ブランドというのは、新しく創るのは難しく多くの場合は昔のモデルの歴史をそのまま流用することで確立していく方がブランド創りは簡単だったりします。
そのため各社が造るスポーツカーの多くが、新しい名前をつけるのではなく、昔に生産していたモデルの名前を使い新型として発売するのはそこに理由があります。
そのような理由から、軽自動車での純粋なスポーツカーをスズキが生産するのであればカプチーノの名前を使い新型のモデルとして発売する可能性が高いんです。
スズキ新型カプチーノの予想スペック
スズキ新型カプチーノのボディー形状
- ハードトップ型オープンカー
ボディー形状に関しては、基本的なボディーラインを従来のカプチーノと同じ2シーターとして、ルーフに関してもハードトップを分解してトランクルームに収納するシステムを採用するようです。
ただし後半に詳しく書きますが、駆動方式はFRではなくなるので、駆動方式で妥協した分ロングノーズ・ショートデッキとハードトップオープンカーであることが、カプチーノであるというアイデンティティの証明とします。
そして初代カプチーノと同じようにハードトップをトランクルームに収納した際には、ほぼ荷物は積めなくなり、ロングノーズのデザインとするためにフロント部分が長くなり、室内空間も最小となり大人2人がやっともぐりこむような非常に狭いものとなります。
快適性はありませんが、その不便さが逆にこれぞスポーツカーという気分を高揚させるモデルとなるのです。
スズキ新型カプチーノのエンジン
型式:R06A型
- 660cc 直列3気筒DOHCターボエンジン
- 最高出力64馬力/6000rpm
- 最大トルク10.4kgm /3200rpm
このエンジンは、現在のアルトワークスに採用されているターボエンジンと同じものになります。
ただし最高出力に関しては、同じ数字となり最大トルクに関しては若干のアップが予想されています。
スズキの660ccのターボエンジンに関しては、非常に定評のあるエンジンでパワーの出力特性も後半に盛り上がるように出力が大きくなる気持ちが熱くなるエンジンです。
純粋なスポーツカーとして、新型カプチーノが販売された際に、このエンジンであれば何の不満もないと思います。
同じエンジンを積んだアルトワークスの試乗動画です。
ワークスの動力性能の凄さを語っています。
間違いなくこれ以上の速さを持ったモデルに、新型カプチーノになることでしょう。
スズキ新型カプチーノのプラットホーム
- 新型プラットフォームHEARTECT(ハーテクト)
プラットホームに関しては、新型アルトや新型ワゴンRと同じスズキの次世代型新型プラットフォームHEARTECT(ハーテクト)が採用されます。
このプラットフォームは、軽量であることやボディー剛性が高いことなどが特色で、軽自動車の他のモデルでは車重を700キロ台に納めていますから、カプチーノはそれ以上の軽量化が図られると予想されます。
性能の高さだけでなく非常に軽量なことで有名であり、その恩恵により燃費と走破性に多くのプラスをもたらしてくれています。
スズキ新型カプチーノの駆動方式
- 駆動方式:4WD
注目される新型カプチーノの駆動方式ですが、この点に関しては残念ながら期待されたFRではないようです。
従来のカプチーノのファンであればFRでないモデルを新型カプチーノとして販売するのはどうなのか?という批判が出ることも予想されますが、コストの面でシビアになった現代においては4WD となるのも致し方ないことかと思います。
それは4WDでないとアルトワークスの基本部分が使用できないのであれば、新型カプチーノの企画自体が通らなかった可能性が高いからです。
軽自動車の枠でのスポーツカーというのは販売台数が大きく見込めるモデルではないので、ある意味自動車メーカーとしては、フラッグシップ的なモデルとなり技術の表現の場として生産されるモデルです。
つまり新型カプチーノは、メーカーとして利益が見込めるモデルでは最初からないからです。
新型カプチーノが販売されるのであれば、4WDとしてでも生産されることを喜ぶべきだと思います。
スズキ新型カプチーノのトランスミッション
トランスミッション
- 5MT
- 5AGS
新型カプチーノのトランスミッションに関しては、基本は5速マニュアルとなりFun to Drive を楽しむことを重視して生産されます。
先代カプチーノの際も、発売当初はATは無く、マニュアルミッションしか搭載されていませんでした。
純粋なスポーツカーとしての生産が予定されてるわけですから、先ずは乗る楽しさドライビングの楽しさを表現できるものを選択してもらいたいです。5AGSというとオートマと思っている人もいるのですが、アプローチの方向が逆のモノであり、要は2ペダル式のマニュアルミッションです。
クラッチ操作とシフト変更を自動的に行う電動油圧式アクチュエーターを搭載することでクラッチペダルを無くすことに成功したトランスミッションで、負担感を減らしたうえでスポーツ走行を楽しむことのできる現代のスタイルと言えます。
GT-Rやランサーエボリューションなどでスポーツ走行にも対応できることを証明してきましたが、軽自動車の純粋なスポーツカーでの搭載は初となり話題となることは間違いないでしょう。
カプチーノでは、マニュアルミッションだけでなく5AGSも注目です。
スズキ新型カプチーノの先進装備
現在のスズキのモデルで採用されている、最新の安全技術も当然装備されます。
ただしワークスでもそうだったように、5GSではすべて装備されますが、マニュアルミッションには簡略化される可能性が大です。
- デュアルセンサーブレーキサポート
- 先行車発進お知らせ機能
- 誤発進抑制機能
- 車線逸脱警報機能
- ふらつき警報機能
- ハイビームアシスト機能
- ヘッドアップディスプレイ
スズキ新型カプチーノの発売の時期
新型カプチーノに関しては、規格さえ通ればアルトワークスの基幹部分を使用するために、それほど長い期間の開発期間は必要ないと見られています。
予想されている発売時期は、2018年の後半とのことですが、スズキは燃費の不正問題があり全てのモデルの生産が後ろにずれ込んでしまった為に、2018年内の販売は厳しいと思います。
スズキの状況に寄っては、2020年になる可能性もあります。
新型カプチーノは、販売の重要車種ではありませんから、優先順位は低いですからね。スズキ新型カプチーノの予想車両価格
カプチーノの車両価格に関しては、アルトワークスと同じか、若干上の価格帯になると思われます。
ただしスズキとしても軽自動車モデルの中での、象徴的なモデルとしての意味合いが強いモデルですので、200万円前後が最有力であり場合によっては200万円以上の可能性も十分あります。
軽自動車として考えた場合には、決してお買い得なモデルとはならない可能性が高いです。
スズキ新型カプチーノのライバルとなるモデル
新型カプチーノを開発する上で、ライバルと考えられている車種が存在しています。
ホンダ:S660
カプチーノと同じ時代に生産されていたビートを、現代版として復活させたホンダの本格的スポーツカーです。
S660と新型カプチーノが、並んで走る姿を見たいものです。
ダイハツ:コペン
FFという駆動形式ながら、かなかな素晴らしい運動性能を持っているのがコペンです。
乗用車のコンポーネンツを使ってここまで仕上げられるという、新型カプチーノの手本ともなり得る存在です。
マツダ:ロードスター
軽自動車ではないですが、同じオープンボディーのスポーツカーと言うことでロードスターもライバルと言えるでしょう。
購入時には、軽自動車ならカプチーノ、普通車ならロードスターの2択で、軽自動車と普通車のメリットデメリットを比較して考える人は多いと思いますよね。
スズキ・カプチーノとは、どの様なモデルなのか?
初代となるスズキのカプチーノがどの様なモデルなのかを、ここで少し振り返りましょう。
ただしこのモデルは、社内的なコンテスト的な意味合いのプロジェクトとして作成されたモデルで、市販を考えた縛りを考慮せずに、本格派スポーツカーを自由な発想で造ろうというものであり、ボディーをカーボンで作るなど性能を追求したモデルでした。
市販化を予定していなかったことが、ピュアスポーツカーとして魅力的なモデルとして成立させていました。
それが皮肉なこととにマーケットからの大きな反響があり、鈴木 修社長の鶴の一言で市販化が決定しました。画して実際に1991年11月に発売されたモデルが、カプチーノです。
苦心の上に市販化されたカプチーノは、軽自動車ながら本格的FRスポーツカーであり、しかも収納式のハードトップを持ったオープンカーでした。
更にオープンにする際にはハードトップを3ピース構成で取り外しトランクに収納できるという非常に凝ったシステムを採用しその形態もフルオープン・タルガトップ・Tバールーフという3つの形態を選択できる非常に斬新なものでした。
当時の軽自動車の中では唯一のFRレイアウトであり、エンジンはフロントアクスルより後部に設置するRX‐7と同じフロントミッドシップを、ほぼ実現しフロント:51リア:49という理想的な重量配分を実現していました。
これにアルトワークスで定評のあったF6A型DOHC直列3気筒ターボエンジンを搭載し、その実力は最高出力64馬力、最大トルク8.7キロというパワーを700KGの車両重量のボディーを動かしていたためドライビングする楽しさと実際のスピードも兼ね備えたモデルとなっていました。
当時は日本の経済状況が良かったこともありスズキだけがスポーツカーを発売しただけでなくでなく、ホンダはビート・マツダはA Z 1と言った本格的軽自動車スポーツカーが、3台もありました。
マツダのAZ-1も軽自動車ながら、ガルウィングの本格的スポーツカーでした。
ホンダのビートは、絶対的な速さを求めるのではなくフィールとしてスポーツカーを演出した独自の価値観のスポーツカーでした。
この3台を指して、平成ABCトリオと呼んだりももしていました。
軽自動車という日本のガラパゴス的指摘のされるジャンルに於いて、専門特化していたスズキの技術を全て注ぎ込んだ形で、世界から絶賛されたリアルスポーツカーとなりました。
そんなカプチーノも日本の経済状況の悪化と軽自動車の規格変更による対応に押される形で1998年の10月に愛しまれつつも生産を終了しました。
しかし現在でも軽自動車のFR という非常に人気の高い伝説的なモデルとなっています。今でも伝説的な人気の秘密はやはりFRという駆動方式にあると思います。
確かに搭載するエンジンも4AGというトヨタの歴史上でも素晴らしいエンジンだとは思いますが、4AGは他のモデルにも搭載されていたことを考えてもFRに価値があることは明白です。
カプチーノも軽自動車というコンパクトなボディーでFRというスポーツカーとして信者を持つ駆動方式のモデルであり、もう2度と造られることはない車だからです。
スズキが販売台数が稼げないFRのスポーツカーを開発したことは素晴らしい挑戦でした。私がスズキという中小企業体質のワンマン経営なこの会社を尊敬を込めて好きな理由がこのような決断をする点にあります。
これだけでもカプチーノは非常に価値のあるモデルであり、それはおそらく新型カプチーノが発売となっても変わることはないでしょう。
スズキ・カプチーノの紹介動画
流石に新車の発売から時が経っていますので、モータージャーナリストによる試乗インプレッション動画はありませんでした。
20年近く経っているモデルとしては驚異的な数ですよね。それだけでカプチーノのカリスマ的な人気を証明していますね。
この動画もかなり良くカプチーノを紹介してくれています。
スズキ新型カプチーノのまとめ
これは非常に楽しみなモデルが復活します。
昔のAZ1・ビート・カプチーノが軽自動車のスポーツカーとして話題となったように、ここでカプチーノが復活すれば、ホンダのS660ダイハツのコペンと共に再びオープンのスポーツカーが3台そろい踏みをすることになります。
しかもこの3台ホンダはミッドシップ、ダイハツはFF、スズキのカプチーノは4WDという全ての車の駆動方式が異なることになり、それぞれ違う魅力を持ったスポーツカーとなるでしょう。
今の日本の自動車業界はスポーツカーに対して非常に前向きであり各社がフラッグシップ的なモデルを続々と発表しています。
ただホンダのNSXやレクサスのLC等が、1000万円台2000万円台といった超高額の車両価格をつけてしまっていますから、普通の人たちには買えるものではなくなっています。
しかしスポーツカーも昔はMG-Bやロータス・エランのように高額ではなくてもピュアスポーツカーは成立します。
そう考えるとスズキの新型カプチーノはFRでないことは正直少し落胆ではありますが、それでも車をドライブすることが楽しめるもでるとなるのであれば新型カプチーノの復活は大歓迎です。
どのようなモデルとしてスズキが造り上げてくるのか、早く実際に目にしたいものです。
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