日本のコンパクトカーや軽自動車が人気となり上位を占めるなら、次のフルモデルチェンジで、華々しく登場したいと画策しているモデルがあります。
ミラージュは長い伝統のブランドながら一度は廃版となり、現行モデルでAセグメントカーとして復活したものです。
しかしこの現行モデルはアジア向けに質よりも価格重視で開発したモデルであり、日本のマーケットには合わずに、残念ながら存在感は薄いと言わざる負えません。
そんなミラージュですが次のフルモデルチェンジでは大きく方向転換をして復活を計画しています。
今回は、新しく生まれ変わる新型ミラージュのモデルチェンジ内容とその歴史を振り返りたいと思います。
ミツビシ新型ミラージュのモデルチェンジ最新情報
この記事のもくじ
ここではミラージュのモデルチェンジに関する最新情報を見ていきたいと思います。
ミツビシ新型ミラージュの基本コンポーネンツ
新型ミラージュでは、ミツビシがルノー・ニッサングループ入りしたことで同じニッサンのコンパクトカーであるマーチとコンポーネンツを共有化することが決まっています。
そのマーチも分かり難いのですが、ニッサンが現在国内で販売しているモデルではなく、ヨーロッパでは既にモデルチェンジを終えたマーチの海外名の新型マイクラがベースとなります。 新型マイクラでは、ルノー・ニッサングループが誇るプラットフォームのCMF(コモン・モジュール・ファミリー)が利用されています。
CMFは、「コックピット」「エンジン」「フロントアンダーボディ」「リヤアンダーボディ」「電子アーキテクチャー」の5つから構成される構造を持ち、多くのモデルで共有することを可能としています。新型ミラージュはベースとなる新型マイクラと同じようにコストパフォーマンスを追求した現行モデルからはコンセプト変更を行い、クラスを超えた上質なコンパクトカーとなります。
そしてインテリアに関しても質感を重視しているだけでなくボディーサイズを拡大することで、ゆとりのある室内空間も実現しています。
予想ボディーサイズ
全長 3999㎜×全幅 1740㎜×全高 1485㎜
この事からもより上質のコンパクトカーの枠を超えたモデルに新型ミラージュが生まれ変わることが伝わります。
ミツビシ新型ミラージュのパワーユニット
エンジンに関しては、基本的に新型マイクラと同じランナップから選択されると予想されています。
コンパクトカークラスでは、3種類のエンジンと十分なラインナップとなっているので、この点に関して新型ミラージュの個性を出すためには、費用対効果では見合わないと考えられているからです。
新型マイクラの搭載3種類エンジン
1リッター直列3気筒 自然吸気エンジン
- 最大出力:73ps・最大トルク9.7kgm
0.9リッター直列3気筒ダウンサイジングターボエンジン
- 最大出力:90ps・最大トルク14.3kgm
1.5リッター直列4気筒ターボクリーンディーゼルエンジン
- 最大出力:90ps・最大トルク22.4kgm
ガソリンエンジンに関しては、どちらも3気筒エンジンであることも特徴です。
ミツビシ新型ミラージュのデザイン
新型ミラージュのデザインでの象徴は、やはりダイナミックシールドを採用するフロントフェイスになります。
このダイナミックシールドは、現在のミツビシが採用を進めている統一マスクデザインで、フロントグリルを中心にX字を描くようにフロントライトやフロントバンパーが形成されています。
そしてデリカ:D5においては、マイナーチェンジにも拘らず大きなデザイン変更を行いダイナミックシールドデザインが採用されています。このデザインが、新型ミラージュでも採用となります。
海外ではその条件を踏まえた上で予想デザインが掲載されたりもしています。 出典 https://www.motor1.com/photo/3090849/mitsubishi-concept-mrg-by-gabor-farkas/
ミツビシ新型ミラージュの最新技術
ミツビシの最新安全予防技術のe-Assist(イー・アシスト)ですが、常に最新の技術が投入されてバージョンアップが行われています。
全車標準装備が予想される技術
- 衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM」
- 低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM-City]
- 車線逸脱警報システム「LDW」
- レーダークルーズコントロールシステム
- オートマチックハイビーム「AHB」
- 誤発進抑制機能(後退時)
- 踏み間違い防止アシスト
全車メーカーオプション設定が予想される技術
- 後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)「BSW/LCA」
- 後退時車両検知警報システム「RCTA」
ミツビシ新型ミラージュの予想車両価格
ミツビシ新型ミラージュの予想車両価格は、現行モデルとはコンセプトが変わり、ボディーサイズが大型化するだけでなく、走りや内装も上質なモノへと変更されます。
現行モデルは、140万円前後からのスタートとなっていますが、約10%程度の価格アップが予想されて、150万円台からのスタートとなるでしょう。
ただその価格アップも内容を考えると費用対効果が高いと言えます。
ミツビシ新型ミラージュの予想発売日
現行モデルは、おまけで日本でも発売した様なところがありましたが、次期モデルでは日本のマーケットで勝負するモデルとなって登場します。
恐らく2019年の東京モーターショーへ市販車としての出展があり、2020年の発売となることでしょう。
ミツビシのコンパクトカーの新時代の幕開けを告げることになるでしょう。
ミツビシ新型ミラージュのライバルモデル
新型ミラージュは車格が上がるので、往年のモデルたちがライバルとして想定されています。
トヨタ・ヴィッツ(ヤリス)
新型ミラージュがアップグレードするならば、グローバルスタンダードのこのモデルと戦うことになります。
しかもヴィッツ自体も新型ではヤリスと名前を変えて、かなりレベルアップを図ります。
ホンダ・フィット
フィットはクラスを超えた居住性がウリでしたが、新型では過去最大のボディーサイズとなり、最も居住性と積載性が高いモデルとしてフルモデルチェンジしそうです。
ヴィッツとは異なる方向性で、コンパクトカーの究極の姿を目指しています。
スズキ・スイフト
スズキのスイフトは、価格以上の走りに質感の高さがウリであり、正に新型ミラージュがライバル視するモデルです。
今やコンパクトカーでも質が求められる時代となりました。
三菱ミラージュのここまでの歴史
では、ここからはミラージュのこれまでの歴史を振り返って見ましょう。
ここまで既に40年以上というロングセラーモデルなんですね。ただし一時期はコルトが後継モデルとして販売されて、後に現行モデルで復活するという珍しい歴史でもあります。
さぁ歴代モデルを見てみましょう。
初代ミラージュ 生産期間(1978年-1983年)
斬新な技術と日本車離れしたスタイリッシュなデザインをウリにしてミツビシが初のコンパクトFFとして発売したモデルです。
当時のミツビシの方針を受けて、テレビや映画での露出を増やしてアピールしていました。
今見ても、美しいボディーラインが印象に残るモデルです。
2代目ミラージュ 生産期間(1983年-1992年)
初代と同じようにエクステリアデザインに拘り、局面を上手く組み合わせたヨーロッパ車の様な優雅なデザインとなりました。
4気筒なのに2気筒休止することをする1.5LリッターのMDエンジンという最新エンジンのを筆頭に多くエンジンをラインナップしていたのも特徴です。
忌野京志郎を採用したCMで、斬新でセンセーショナルなイメージを持つモデルとなりました。
3代目ミラージュ 生産期間(1987年-1991年)
ミツビシの技術の粋を集めて、トヨタやニッサンと渡り合うために開発されたモデルです。
曲線を上手く使って無骨でタフなイメ―ジのミツビシらしいモデルとなっていました。
ある意味最もミツビシの最もいい時代を象徴するモデルです。
そしてミツビシ車らしさを更に象徴したのは、最強モデルサイボーグの存在でした。
1.6リッターのターボエンジンは、正にボーイズレーサーなパワフルでトリッキーなエキサイティングなモノでした。
3代目ミラージュ・サイボーグのスペック
- 全長:3950mm 全幅:1670mm 全高:1380mm
- ホイールベース:2385mm
- エンジン:直4DOHCターボ 排気量:1595cc
- 最高出力:145ps/6000rpm 最大トルク:21.0kgm/2500rpm
- 10モード燃費:11.6km/L
4代目ミラージュ 生産期間(1991年-1995年)
ボディタイプは、3ドアハッチバックと4ドアセダンの2種類というラインアップに変更はありませんが、エクステリアデザインは、丸み御帯びて優しいモノとなり、従来の無骨なミツビシのイメージは全くなくなる方向転換したものとなりました。
エンジンにおいても、重厚でトルクフルなミツビシのターボエンジンから、ホンダの最新エンジンのVTECを意識した可変バルブタイミングとリフト機構を実用化したマイベック(MIVEC)を搭載しました。
このエンジンは、世界最高の自然吸気エンジンとも言われていたVTECエンジンの最高出力を超えて、1.6リッターエンジンにも関わらず、リッター100馬力を更に超えて実に175馬力を発生させました。
4代目ミラージュ・サイボーグのスペック
- ボディサイズ:全長×全幅×全高=3950×1680×1365mm
- ホイールベース:2440mm 車重:1040kg
- エンジン:1.6リッター直4 DOHC 16バルブ
- 最高出力:175PS/7500rpm 最大トルク:17.0kgm/7000rpm
5代目ミラージュ 生産期間(1995年-2000年)
技術革新と斬新なデザインを採用した前モデル反動からか、キープコンセプトとなり、特別新しい試みの無い地味なイメージのモデルとなりました。
しかし前モデルとのこの差は尋常ではないんですよね、こういうこともあるんですねぇ。
そんなこともあり、日本国内ではここでミラージュの歴史は一旦終了となってしまいました。
6代目ミラージュ 生産期間(2012年-現在)
日本国内ではコルトなどが販売されていましたが、2012年になんとミラージュのブランドが復活しました。
ただしこれまでのCセグメントからAセグメントへと変更となったモデルで、コストパフォーマンスを最優先としたアジアマーケット戦略のモデルでした。
本来は、日本で販売することはあまり考慮されていなかったのですが、円高を受けて海外生産モデルを逆輸入することで低価格戦略で日本に導入されました。
しかし海外戦略が重視されたモデルなだけに日本ではあまり印象に残るモデルとはなっていません。
三菱ミラージュの新型モデルチェンジ情報のまとめ
ハッキリ言って、商品ラインナップ上でミラージュは必要かもしれませんが、今の現行モデルは、存在感がありませんね。
アクアやヴィッツ、フィットと言った王道モデルやスイフト・デミオの様な走りで光るものを持ったモデルと比較できる状況ではありません。
まぁ日本のマーケットの中でもコンパクトカージャンルは、現線区でレベルが高いですから仕方ないんですけどね。
ルノー・ニッサングループに入ったことで、切望していたコンポーネンツを手に入れてここまで耐えてきた気持ちが前面に出てきた感じです。
これは久しぶりにミツビシの遥かなる挑戦が見れそうですよ。
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