新型TJクルーザーが、FJクルーザーの後継モデルか?
この記事のもくじ
皆さんは、FJクルーザと言う車をしっているでしょうか?
標準的で悪い点が少ない代わりに、突出した部分も少ない80点主義のトヨタ車の中において、非常に個性的な存在感を持っているFJクルーザーの生産が2018年に惜しまれつつも終了したモデルです。
2017年のニューヨーク国際自動車ショーの出展されたFT-4Xが、FJクルーザーの新型モデルのコンセプトではないかとも話題となりました。
それにトヨタがアメリカ特許商標庁(USPTO)にTJクルーザーという車名を申請したこともあります。
今回は、生産終了となったFJクルーザーの事実上のフルモデルチェンジに関しての話を見ていきたいと思います。
トヨタのFJクルーザーのフルモデルチェンジの噂
生産が終了となったFJクルーザーですが、正式なフルモデルチェンジの予定の発表はありません。
しかし非常に根強い人気があるモデルであるだけに、このまま本当に廃止となるのではなく、様々な噂が流れていました。
その後継モデルこそが、TJクルーザーです。
TJクルーザーは、トヨタがアメリカ特許商標庁(USPTO)に申請したモデルで、このネーミングから分かるように、FJクルーザーの後継車となるのは確定と言えるでしょう。
なかなか良い名前ですね、TJクルーザー!
ここでは、その話題の中心となるTJクルーザーが、どの様なモデルなのかを見ていきましょう。
TJクルーザーは2案あり?どちらになるのか?
但し、TJクルーザーのベースとなるコンセプトモデルは2つの案があります。
その1つ目は、2017年4月のニューヨーク国際自動車ショーで発表されたFT-4Xで、正式発表されるまでは、次期FJクルーザー確定と予測されていました。
それが実物が発表となってみるとボディーサイズが、少しどころか2回りほど小さいモデルであるために、異なるモデルだったとも思われました。
そのFT-4XはアメリカのCalty Design Research, Incがデザインを担当したモデルで、トヨタらしさを表現するために、伝統的な水平なグリルや全体にXの文字を落とし込んだデザインをRugged Charm(頑丈で魅力的)のテーマに盛り込んでいます。
FT-4Xのエクステリアデザイン
このエクステリアデザインが魅力的なんですよねぇ。
そのデザインを見てみましょう。
更にFJクルーザーを感じる点で言えば、テールゲートが観音開きなんです。これは偶然なんでしょうか?海外のメディアがニューヨーク国際自動車ショーでFT-4Xを紹介している動画です。動きがあるとまた違いますね。
FT-4Xのインテリアデザイン
コンセプトモデルではありますが、実用性もある上になかなか洒落たものとなっているんです。
FT-4Xのスペック
FT-4Xの意味は、Future Toyota – Four-Wheel Drive Crossoverの頭文字から取ったものです。
ボディーサイズは、全長4249mm×全幅1821mm×全高1623mmでホイールベース2639mmとなります。これは同じトヨタで言えばC-HRに近いサイズで現行のFJクルーザーのサイズは全長4635mm×全幅1905mm×全高1840mmですから、2回りほど小さいと言えます。
ただ同じ車名でフルモデルチェンジしたモデルでも、ボディサイズどころかジャンルが変わったり、ボディータイプが変わったりすることもあるわけですから、同じジャンルでクラスが変わることは、あり得ない話ではないです。
しかも現行のFJクルーザーは、アメリカ市場専用車として開発されたので、大型なボディーサイズでしたが、その後の人気で日本を初め他の国でも発売して今後も他国で販売することを考慮すれば、コンセプトはそのままでボディサイズを小さくする可能性は十分あり得ると思います。
もしこのFT-4XがこのサイズでFJクルーザーとして発売になれば、現行モデルよりも売れることは確実だと思いますし、このデザイン性ならばC-HRと人気を2分するモデルとなる可能性もあると思います。
コンセプトモデル:Tj CRUISERとは?
しかしそんなFT-4Xの予想に反して、東京モーターショー2017で公開されたコンセプトカーTj CRUISERは、FT-4XともFJクルーザーとも異なるモデルでした。
確かにファミリーユースの街乗りにも便利で、アウトドアにも問題はなさそうです。
現代の若者が、仕事に遊びにと道具箱としてすアクティブに使えるモデルとなっています。
ちょっとFJクルーザーのイメージとは違うんですよねぇ。
コンセプトモデル:Tj CRUISERのエクステリアデザイン
コンセプトモデル:Tj CRUISERのインテリアデザイン
コンセプトモデル:Tj CRUISERのスペック
プラットフォームは、次世代TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)が使用されて、全長4300mm×全幅1775mm×全高1620mmとなり、ホイールベースは2750mmとなります。
実用性を重視したモデルで、それは四角さを強調したエクステリアデザインからも分かるように積載性能も高く、助手席のシートは可倒式で、後席側のドアはスライドドアとすることで、利便性と乗降性を最大限に高められています。
室内の荷物も多く置けるようになっていて、3メートルの長尺物の積載も可能です。
トヨタは新ジャンルと説明していますが、三菱のデリカD5がかなり近いコンセプトのモデルと言えるでしょう。
TJクルーザーはどちらに?
さぁどうなるでしょうか?TJクルーザーはどちらのコンセプトモデルをベースにしたモデルとなるでしょうか?
- FT-4Xをベースとした、コンパクトSUVとなるのか?
- コンセプトモデル:Tj CRUISERをベースとした、SUVミニバンとなるのか?
TJクルーザーの予想発売時期は?
基本的には2018年内の発売が噂されていましたが、恐らく2019年にずれ込むと思われます。
最近のトヨタは、開発の完成度を重視していて発売時期の延期には寛容な傾向がありますからね。
TJクルーザーの予想車両価格は?
TJクルーザーの予想車両価格ですが、2点から考察されます。
1点目は、FJクルーザーの価格が300万円から350万円ということから、TJクルーザーに関しても同じ価格帯となることがベストと予想されています。
もう1点は、TNGAプラットフォームをベースとして、2リットルエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせていることから、350万円から400万円となることが計算されます。
FFモデルがあったり、ハイブリッドエンジンではないガソリンエンジンも搭載されるのであれば、300万円を切るモデルからの設定となるでしょう。
トヨタ・TJクルーザーのライバルの動向
FJクルーザーって唯一無二な存在ではあるのでライバルと呼ぶ存在が難しいモデルでした。
ミツビシ新型パジェロ
オフロードの本格的な走破性能に拘れば、やはりRVの王者パジェロは外せないでしょう。
世界的なSUVブームの中でミツビシは新型パジェロを投入して王者復活を狙っています。
トヨタ新型ランドクルーザー・プラド
FJクルーザーのベースとなったランドクルーザー・プラドは走破性能は変わらず、しかもインテリアに関しては高級感がありますし、快適性では群を抜いてます。
普段使いの快適性を考えるとプラドは良い選択肢ですね。
レクサス新型NX
ある意味FJクルーザーとは対極の位置にあるモデルがNXと言えるでしょう。
FJクルーザーとレクサスNXを比較して車のコンセプトでここまで違うモノかと体感するのも良いかもしれませんよ。
トヨタ新型アルファード
そして新型TJクルーザーに比較して性能を考慮しているのがアルファードでしょう。
室内の高級感、快適性や車載性などが比べるべくもないですが、家族持ちは最後まで悩む対象となることが想定されています。異なる価値観の選択ということだと思いますね。
トヨタFJクルーザーとは?
FJクルーザーは、ランドクルーザープラドのシャーシであるラダーフレームを使用して造られた本格的なSUVモデルです。
この高度なオフロード性能を持ったSUVは当初はアメリカ市場に向けたマーケティングによりアメリカ専用車種として開発発売されますが、その個性的なエクステリアデザインと走破性能が話題となり他の国からも切望されて販売することとなります。
オーストラリア・ニュージーランド・韓国そして日本でも2010年12月4日に日本で販売されます。
現在はアメリカを初め日本を含めたすべての国で既に生産終了となっていて、日本での販売期間も、2010年12月-2018年1月31日でした。
トヨタのFJクルーザーのボディーサイズ等
- 全長×全幅×全高 :4,635mm × 1,905mm × 1,840mm
- ホイールベース : 2,690mm トレッド 前・後 : 1,605mm
- 最低地上高: 230mm
- 室内長×室内幅×室内高 :1,785mm × 1,560mm × 1,225mm
- 乗車定員 : 5名
- 車両重量: 1,940KG 車両総重量 :2,215KG
- 最小回転半径: 6.2M
アメリカ市場向けに開発されたモデルだけに日本で乗るには少し大きすぎるボディーサイズが最大の問題点でしょうね。
乗降用ドアに関しては、両側面ともピラーレスでありドアに内蔵された観音開きなのも特徴です。
トヨタFJクルーザーのエンジンのスペック
- エンジン:3.955L・V型6気筒DOHC 1GR-FE
- 無鉛レギュラーガソリン 内径×行程 mm 94.0×95.0 圧縮比 10.4
- 最高出力:203kW[276PS]/5,600r.p.m 最大トルク:380N・m[38.8kgf・m]/4,400r.p.m
- 燃費:JC08モード(国土交通省審査値) 8.0km/L
- 燃料供給装置 EFI(電子制御式燃料噴射装置) 燃料タンク容量 L 72
搭載されるエンジンはランドクルーザー・プラドにも採用されているV型6気筒4.0 L(1GR-FE)エンジン1種類です。
ただし排気量が大きく古いこともあり燃費に関しては良くないのでガソリン代の出費は覚悟しないといけません。
トヨタFJクルーザーの駆動系の諸数字
- ステアリング: ラック&ピニオン式
- サスペンション前:ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリング・スタビライザーあり
- サスペンション後:トレーリングリンク車軸式コイルスプリング・スタビライザーあり
- ブレーキ前後 :ベンチレーテッドディスク
- 駆動方式 4輪駆動フルタイム4WD&パートタイム4WD
- トランスミッション:6速マニュアルミッション&5速オートマチックミッション
- ギア比:第1速、第2速、第3速、第4速、第5速 3.520、2.042、1.400、1.000、0.716
- ギア比:後退 3.224 減速比 3.727 副変速比 高/低 1.000 / 2.566
駆動方式は4WDと2WDの2種類がありますが、2WDのFRの関しては5速オートマチックミッションのみで選択できます。
トヨタのFJクルーザーのボディーカラー
販売されていたFJクルーザーのボディーカラーは、全部で6種類です。
ホワイト 058ツートーン イエロー2JUツートーン スモーキーブルー2LSツートーン セメントグレーメタリック2KYツートーン ブラック2Kツートーン ベージュ2KP
トヨタのFJクルーザーの車両価格
トヨタのFJクルーザーの最大の特徴ともいえるのが車両価格でした。
但しその分のデメリットもありインテリアに関して必要最低限のもので高級感の欠片もありませんし、また維持費に関しては燃費も悪く排気量が大きいこともあり税金や保険料も高くなってしまいます。
コストパフォーマンスでは最高とも言える反面、ランニングコストが高いことも知らないといけないモデルです。
- スタンダード 3,240,000円
- “カラーパッケージ” 3,342,857円
- “ブラックカラーパッケージ” 3,456,000円
- “オフロードパッケージ” 3,466,286円
トヨタのFJクルーザーのCM
トヨタのFJクルーザーは異端児の様な扱いを感じることもなくはないのですが、トヨタのシリーズCMにも出ていますよ。
金持ちがセカンドカーで洒落た感じで乗るのも合ってますね。
地方のFJクルーザーのCMです。
トヨタのFJクルーザーオーナーレポート
FJクルーザーのオーナーの人がその魅力について語ってくれています。
実用性も高しファッション性も高いFJクルーザーは多彩なライフスタイルに合わせることが出来ますね。
トヨタのFJクルーザーの性能テスト動画
トヨタ自動車が主催する自動車に関わる情報を中心に、発信するポータルサイトのGAZOOにより、FJクルーザーの高いラフロードの走破性能をテストする動画をアップしています。
特別仕様車 FJクルーザー“Final Edition”
最後の特別仕様車“Final Edition”は、FJクルーザーの販売停止のカウントダウンの中で全国のトヨタ店を通じて10月16日に発売したモデルです。
- 特別仕様車“Final Edition” 1GR-FE(4.0Lガソリン) パートタイム4WD 5 Super ECT ◎3,492,720円
エクステリアとしては特別設定色のベージュを設定とブラック塗装で加工を施しています。
トヨタFJクルーザーがモデルチェンジ最新情報のまとめ
FJクルーザーは、トヨタには珍しい独特な個性があって、しかもオフロード性能は世界が認めるランドクルーザーと同等なのですから、魅力的なクルマなのは間違いなんですよね。
モデルチェンジするごとに、ボディサイズが大きくなり車格が上がるのは普通のことですし、現代はダウンサイジングも普通になってきましたから、FT-4XをFJクルーザーの後継車の新型TJクルーザーとして発売して貰いたいです。
FJクルーザーの弱点は燃費の悪さとランニングコストの高さそして内装の質感ですが、内装に関してはこのモデルの方向性ですし車両価格が安い訳ですから良いんだと思います。
それがどうしても許せない人は、レクサスNXやプラドを買えばいいわけですしね。
それ以外となるエンジンはダウンサイジングをするか、ディーゼルエンジンを載せてパワーを下げずに排気量を下げた上で、燃費を向上させてエコ対象として税金と保険料を下げれば標準レベルは実現できます。
FJクルーザーは現行モデルも十分魅力的なクルマなのでその進化を見てみたいと思うのは私だけではないと思います。
誰でも出来る簡単に車を30万円以上安く買える方法とは?
誰でも簡単に出来るのに、30万円以上も車を安く買える方法があるのを知っていますか?
車を買うのは基本的に値引き交渉が必要ですが、その交渉にもコツがありますが、事前準備の方がもっと重要なんです。
この裏のからくりを知らないで車を買うと、”ディーラーに騙されたよっ!”って、後で後悔する人もいるぐらいです。
その記事は”誰でもわかる30万円以上安く車が買える方法とは?”になります。
簡単な方法ですから、大好きな車を安く買って快適なカーライフを手に入れて下さいね。