新型ステップワゴンのモデルチェンジ情報をここまでの歴史
この記事のもくじ
2015年の4月にホンダのステップワゴンがフルモデルチェンジをして5代目にあたる新型に切り替わりました。
ステップワゴンはホンダの全車種の中でも、歴史もあるミドルクラスの販売を支える重要車種です。
この現行ステップワンに関しても、ホンダの期待は大きく販売台数の伸び悩むホンダにとってのターニングポイントに成るべく開発された車でした。
しかし現行の5代目ステップワゴンに切り替わってわずか1年程で、ニューモデルが持つ販売効果が薄れてしまい販売台数が伸び悩んでしまいました。
これはホンダの中核をなす車種の状況としては由々しき事態です。
ハイブリッドエンジンという飛び道具を使ったマイナーチェンジで少し持ち直したモノの期待ほどの結果にはなっていません。
それだけに次期モデルのホンダの掛ける情熱は大きなモノとなっています。
今回は、ステップワゴンのこれからのマイナーチェンジ内容とフルモデルチェンジで登場する新型ステップワゴンの最新情報を見ていきたいと思います。
ホンダ新型ステップワゴンのモデルチェンジ情報
ホンダのステップワゴンのモデルチェンジ情報は、現行モデルのマイナーチェンジ・追加モデルに関してとフルモデルチェンジによる次期ステップワゴンになります。
ホンダ新型ステップワゴンのマイナーチェンジ情報
現行モデルのステップワゴンのマイナーチェンジは、2017年9月に行われているので、本来は大きな変更は、次のフルモデルチェンジまで無いはずでした。
しかし現行モデルのステップワゴンやホンダの期待を下回る販売台数となっていて、ビッグマイナーチェンジを施した後も多少は改善したものの、ライバルに遅れを取っている状況に変わりはありません。
そのマイナーチェンジの内容は、ステップワゴンのスタンダードモデルにもハイブリッドエンジンが搭載されます。
これで派手なフロントマスクを嫌うファミリー層のお客さんでハイブリッドエンジンを好むお客さんも囲い込みます。
そしてモデューロXには、スパーダ・ハイブリッドをベースとしたモデルが追加発売となります。
本来エアロカスタムのモデューロXは、スパーダとの相性の方が良いとも言えるので、これは意外とヒットとなる可能性があると思います。
更に追加モデルとして、スパーダ・ハイブリッドのグレードに、最上級となるクールスピリットを追加発売をします。
これにより現行ステップワゴンとしてのライナップを充実させて取りこぼしの無い布陣を整えます。
ホンダ新型ステップワゴンのフルモデルチェンジ最新情報
現行モデルがライバルのセレナ・ヴォクシー兄弟に販売台数で抜かれた為に、ステップワゴンのフルモデルチェンジには並々ならぬ程の力を入れています。
多くの大改革があると言われていますが、その1つが車名です。
実は前回のマイナーチェンジでも、ステップワゴンの車名をスパーダに変更するという案が検討されていました。
この案はマイナーチェンジでは採用されませんでしたが、フルモデルチェンジでは形を変えて再検討されていると言います。
多様化するユーザーの要望に応える為に別車種にしてより明確にニーズに合わせたモデルとして開発するというモノです。
これは珍しい話ではなく、現行モデルでもモデルインプレッサから独立したXVや次期モデルでレガシィから独立する予定のアウトバック等もあります。
では、ステップワゴンとスパーダの詳細について見ていきましょう。
ホンダ新型ステップワゴンのボディー関係
新型ステップワゴンは、現行モデルと同じ5ナンバーのモデルでボディーサイズはほぼ同じサイズとなります。わくわくゲートは、次期モデルでも継続して採用となりますが、リヤの非対称は止めて左右対称化を行います。
基本的には現行モデルのコンセプトを継承し進化して機能性をさらに追及して、使い勝手を重視するファミリー層をターゲットとします。
スパーダは、現行モデルの派手で押しの強いフロントマスクは継続採用された上に、3ナンバーのボディーサイズが与えられます。そしてスパーダには、わくわくゲートは採用されず、3列目シートと空間を快適なモノへとします。
その広さを生かしてハイブリッドモデルにおいても8人乗りシートモデルを設定します。
3ナンバーのボディーサイズ、広い室内空間、派手なフロントマスクにより、ステップワゴンよりも一クラス上の印象のモデルとして生まれ変わります。
これはエリシオンが抜けたことで、オデッセイがより高級ミニバンへとスライドしたことに寄り空いてしまったステップワゴンとの間のマーケットを、スパーダが担うことになる為でもあります。
新型ステップワゴンは大きすぎないボディーサイズで、取り回しが良く機能性が追及されたミニバンに対して、スパーダは迫力のあるボデイーで3列シートまで実用性を持ったミニバンへと住み分けが行われます。
ホンダ新型ステップワゴンのエンジン関係
エンジンは、いくつか候補となっているものがあり、ステップワゴンとスパーダが別モデルとなった際には、異なるエンジンを搭載する可能性がありますが、目玉のエンジンは決まっています。
Sports Hybrid i-MMDは、2つのモーターを電子制御で複雑にコントロールすることで使用するパワーを最大限効率的に駆動に伝えるシステムで、平常時の走行においてはモーターのみを使用して走行を行い、高速巡航時においてガソリンエンジンを使用するという、モーターが主体で、ガソリンエンジンが駆動のサポートをするモノです。
このハイブリッドシステム自体は、現行のスパーダやCR-V等で採用済みですが、ガソリンエンジンの排気量が1.5Lの新型エンジンが搭載されます。
このエンジンは、海外で発売済みで日本へも導入予定と言われているハイブリッド専用モデルの新型インサイトに搭載されているシステムです。
セダンのインサイトより車両重量のあるステップワゴンに搭載して運動性能がどうなのかは気になるところですね。
ホンダ新型ステップワゴンの最新安全技術
現行のステップワゴンもホンダの先進予防安全パッケージのHonda SENSINGは全車標準装備となっています。
ただし実際にはレスオプションを選択することで外すことが出来るので、現実では全車標準装備ではありません。
そしてホンダセンシングもさらなる進化を遂げてきます。
現在のホンダセンシングの主な機能は下の9つが中心となっています。
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 誤発進抑制機能
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- 車線維持支援システム(LKAS)
- アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)
- 路外逸脱抑制機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 渋滞追従機能付ACC
ホンダ新型ステップワゴンの車両価格
ホンダ新型ステップワゴンの車両価格は、ほぼ据え置きとなります。ライバルとの動向を鑑みると値上げをしたくても出来ないというのが実情です。
ホンダセンシングに新機能追加があれば、その分だけは上乗せともなります。
スパーダに関しては、事実上の車格が上のモデルに近いので、車両価格は上がります。
20万円から30万円程度価格帯が上がるのではないかと言われています。
ホンダ新型ステップワゴンの発売予想日
ステップワゴンは、ホンダのモデルの中でもスケジュール通りにモデルチェンジしてきました。
次回のフルモデルチェンジも今までのスケージュールと近いスパンになると考えられます。
ステップワゴンのモデルチェンジの歴史とスパン
- 1996年05月10日 初代ステップワゴン新発売
- 1997年08月25日 年次改良
- 1999年05月20日 マイナーチェンジ
- 2001年04月05日 2代目ステップワゴンへフルモデルチェンジ
- 初代から2代目へのモデルチェンジ期間:4年11ヶ月
- 2002年10月17日 年次改良
- 2003年06月06日 マイナーチェンジ
- 2005年05月27日 3代目ステップワゴンへフルモデルチェンジ
- 2代目から3代目へのモデルチェンジ期間:4年1ヶ月
- 2006年05月18日 年次改良
- 2007年11月01日 マイナーチェンジ
- 2009年10月09日 4代目ステップワゴンへフルモデルチェンジ
- 3代目から4代目へのモデルチェンジ期間:4年5ヶ月
- 2012年04月05日 マイナーチェンジ
- 2015年04月24日 5代目ステップワゴンにフルモデルチェンジ
- 4代目から5月代目へのモデルチェンジ期間:5年5ヶ月
- 2017年9月29日 マイナーチェンジ
- 2018年4月19日Modulo X一部改良
今までの歴史の中でも、今回のフルモデルチェンジは大改革となるので最長の5年5ヶ月を少し越える予定ではと言われています。
そう考えると恐らく2020年の後半から2021年の前半が発売日となると思います。
新型ステップワゴンのライバルの動向
ステップワゴンがテコ入れをして大きな魅力を手に入れる計画ですが、当然ですが他社のライバルも黙って見ているわけではありません。
そんなライバルの代表的な3車を紹介したいと思います。
ニッサン新型セレナ
ミドルクラスのミニバンにおいてステップワゴンが嘗ての王者とするなら、今の王者は間違いなくセレナです。
昨年はモデル末期にも関わらず人気に陰りを感じさせませんでした。
そんなセレナが畳みかける様にフルモデルチェンジです。セレナは何処まで行ってしまうのか、正直ステップワゴンで追随できるのか、その新型セレナの内容に注目です。
トヨタ新型ヴォクシー
トヨタのライバル車と言えば、人気のあるヴォクシーとノアになります。マイナーチェンジを施して不動の人気を狙っています。
特にちょい悪のイメージのヴォクシーは独自のユーザー層をがっちりと掴んでいますね。
その中でも特別仕様車の煌(きらめき)シリーズは、ヴォクシーのコンセプトを昇華したモノとして人気が高いです。
トヨタ新型エスティマ
トヨタで独自のポジションを持つ天才タマゴ”エスティマ”もライバルと言えるでしょう。
ロングセラーモデルであり本来はフルモデルチェンジとなる予定でしたが、社内事情により延期となりビッグマイナーチェンジが施されました。
しかしビッグマイナーチェンジにも関わらず、大きな注目を集めたことでエスティマの根強い人気を再確認することとなりました。
ホンダ・ステップワゴンとはどんな車?
初代ステップワゴン 販売期間 1996年 – 2001年
1996年5月に登場した初代ステップワゴンはその存在感・車体構造共に日本の家庭用ワンボックスカーの元祖とも言える車でした。
当時のワンボックスカーは、まだまだ商用という概念が根強く残っていて、開発においても商用車ベースで開発されていたために、車体構造はキャブオーバータイプという運転席下にエンジンを取り付けているものでした。
しかしエンジンからの振動、エアコンの効き、居住性と乗用車としては多くのデメリットも抱えていました。
このステップワゴンはエンジンが床下に無くなったことで、低床を実現して室内空間の拡大と軽快な乗り味を手に入れます。
更に当時のホンダらしい割り切りのあるコンセプトで、コスト削減を徹底して低価格を実現して、爆発的な人気を得て1997年から1999年まで3年間もミニバン部門の新車販売台数の第1位となり、この家庭用ワンボックスという市場を確立しました。
しかしこの頃のホンダは勢いがありましたねぇ。
車の開発に関しても、今の様な手堅くまとめてくるものではなく鋭く優れた部分がある代わりに、大きなデメリットを抱えているような造りをしていました。
これはトヨタの様なメーカーから見ると、突っ込みどころのある不完全な車と見えるのでしょうが、不思議なものでこのデメリットが車として魅力的に映ることも良くありました。
この初代ステップワゴンも室内空間や快適性、デザイン、低価格を実現するためにエンジンの種類を少なくして認可料を下げたり車体剛性を落としてまでもコスト削減をしていましたね。
当時のホンダは、特に車体剛性や足回りにコストダウンの皺寄せがきていることも多かったですね。ホンダはやっぱりエンジン屋だと皮肉を込めて言われていたりしたものです。
2代目ステップワゴン 販売期間2001年 – 2005年
2代目ステップワゴンはキープコンセプトとしたためにエクステリアデザインのインパクトには欠けました。
しかも他社も同じコンセプトのライバル車を次々と販売したために、初代ほど独創的な立場ではなくなり、マーケットを独占するような売れ方は出来ずに、結果として販売台数を落としていきました。
ホンダではヒット商品の次のモデルチェンジはいつも鬼門ですよね。
ステップワゴン・スパーダ
専用のエアロパーツに迫力を増したフロントグリルと、カスタムされたエクステリアと質感と、派手さを増したインテリアが人気となり、現行モデルでも同じコンセプトが引き継がれています。
3代目ステップワゴン 販売期間2005年 – 2009年
2代目ステップワゴンの反省を踏まえて、3代目ステップワゴンはコンセプトを見直し斬新なアイディアで低床・低重心を実現して、車高を下げたスタイリッシュなモデルを開発しました。
しかしその技術力とスタイリングのレベルの割には、ボディーサイズが小さくなったことなどの実用面でライバル車種と比較されて不評となりそれほど販売台数は伸びませんでした。
私はこの3代目のステップワゴンは素晴らしいデザインだと思ったんですけどねぇ。CMも都会的でオシャレですよね。
4代目ステップワゴン 販売期間2009年 – 2015年
4代目のステップワゴンは、初代のコンセプトに立ち返り大きく四方に伸びたボクシーなデザインに戻しボディーサイズを大型化し、更に培った低床・低重心パッケージをベースとしたために、家族が快適に過ごせる室内空間を5ナンバーサイズの中で実現して、再び人気車種に返り咲きました。
ホンダのCMは洒落たものが多いのですが、このCMはどうなんでしょうね、、、、、、
この流れを受けてホンダ期待の新型ステップワゴンの2015年の登場となったわけです。
ホンダ5代目ステップワゴン 販売期間 2015年〜現在
新型ステップワゴンの基本スペックと最新のマイナーチェンジの内容を見てみましょう。
グレードの関しては3種類に分かれます。
標準仕様
- マイナーチェンジではエクステリア・エンジン共にあまり変更がありませんでした。
- 車両価格は245万5920~307万8000円となります。
スパーダ
- エアロ仕様のグレードですが、エクステリアデザインもガラッと変更になりエンジンもハイブリッドエンジンを搭載しました。
- 1.5リッターターボエンジンモデルが285万2280円~324万5400円となり、ハイブリッドモデルが330万480円~355万9680円となります。
モンデューロX
- ホンダの販売するコンプリートチューニングモデルになります。
- 販売価格は366万5000円です。
ハイブリッドモデルの価格設定ですが、ホンダの他のモデルのハイブリッドモデルの価格差では40万から50万程度高くなるのが通常です。
そしてハイブリッドモデルとしてのライバルはノアが最も近いモデルとなりそのノアのハイブリッドの価格は約300万円からとなっています。
現在のステップワゴンの状況でハイブリッドモデルの高価な分を車体の魅力で相殺することは出来ませんので、確実にノアのハイブリッドよりも低価格で設定してくると考えられていました。しかも今年もフルモデルチェンジをする宿敵セレナもハイブリッドモデルがあると噂されています。
そのライバルに対して魅力的なものにすることを考えると、新型ステップワゴン・ハイブリッドの車両価格は270万か290万からと予想されていました。
それが実際にはスパーダのみの設定ということもあり、330万480円です。燃費がいいと言ってもさすがにこの車両価格はちょっと高すぎる印象は否めないです。
5代目新型ステップワゴンの基本スペック
スタンダードモデル
- 全長4690mm×全幅1695mm×全高1840mm ホイールベース2890mm
- 車両重量:1670kg-1,820kg
- 駆動方式:フロントエンジンフロント駆動&4WD
- ミッション:無段変速オートマチック&電気式無段変速機
- サスペンション・FF:マクファーソン式/車軸式
- サスペンション・4WD:マクファーソン式/ド・ディオン式
- タイヤサイズ:205/60R16
上のスペックを見ても分かるように新型ステップワゴンはそつなくまとまっています。
ハンドリングも軽快で、エンジンパワーもダウンサイズしたとは思えないほどパワフルで、静寂性や室内空間の構成も上手く組み立ててあると思います。
インテリアに関してもセンスが良くまとめられていますし、乗り心地に関しても良い塩梅で家族でドライブに出かけても不満が出ることはないでしょう。
リアゲートは上にはね上げるために低床化が進むにつれて自然とゲートの大きさも比例して大きくなり低い位置から開くメリットが生まれたのですが、開くためには大きなスペースが必要となり逆に使用に注意が必要になっていました。
この問題を解決するためのアイディアが横開き機能をプラスしたわくわくゲートです。横開きが可能となると荷物の積み下ろしも手軽に行えるようになりました。
しかもわくわくゲートをドアの様に横開きにして人が通れるようにして、更に3列目シートのフロアシートを床下に収納することで人が通れるスペースを確保して、わくわくゲートのリアゲートから車に乗降できるようにしたものです。
この発想は凄いですね、こういうアイディアを見ると日本車もまだまだいけるんじゃないかって思えますね。
この様に通常のリアゲートの様に上にも開きます。限られたスペースの時にはドアの様に横に開くことも出来ます。更に横開きのドアから車内のシートに乗り降りも出来ちゃうんです! ⇩この動画ではワクワクゲートを中心にステップワゴンの使い勝手の良さとアイディアを説明しています。
ホンダ5代目ステップワゴンのエンジン
ハイブリッドエンジン
- エンジン種類:LFA型 水冷直列4気筒2.0L DOHC i-VTEC+i-MMD
- 最高出力kW[PS]/r.p.m:107[145]/6,200rpm
- 最大トルクN・m[kgf・m]/r.p.m:175[17.8]/4,000rpm
- モーター種類:H4型 交流同期電動機
- リチウムイオン電池
- 最高出力kW[PS]:135[184]/5,000-6,000
- 最大トルクN・m[kgf・m]:315[32.1]/0-2,000
- 無鉛レギュラーガソリン
1.5Lガソリンエンジン
- エンジン種類:L15B型 水冷直列4気筒1.5L DOHC VTEC TURBOエンジン
- 最高出力kW[PS]/r.p.m:110[150]/5,500rpm
- 最大トルクN・m[kgf・m]/r.p.m:203[20.7]/1,600-5,000rpm
- 無鉛レギュラーガソリン
新型ステップワゴンのダウンサイジングエンジンと燃費
エコ対応として欧州車では主流となっているダウンサイジングターボの搭載は、先進的な試みで評価できる点だと思うのですが、新型ステップワゴンのユーザーとなりうる家族思いのパパやママ達の間ではあまりピンとこなかったようです。
プリウスが大成功した日本においてはエコカーとは、まだまだハイブリットシステムであり、クリーンディーゼルやダウンサイジングターボは浸透していないということです。
現代のユーザーの関心はエコであることと燃費性能による経済性ですから、これはハッキリ言って魅力が低い車と思われたことが販売不振の理由だと推察されます。
新型ステップワゴンの新ハイブリッドエンジン
実は初めに候補と目されているハイブリッドエンジンは2つあり、アコードとオデッセイに搭載されている中型車用の2L2モーター式のハイブリッドエンジンとフィットやヴェゼルに搭載されている小型車用の1.5L1モーター式のハイブリッドエンジンでした。しかしステップワゴンは微妙なサイズであり、実際に同じ3列シートのミニバンでも少し小さいジェイドは1.5L1モーター式のハイブリッドエンジンを搭載し、少し大きいオデッセイは2L2モーター式のハイブリッドエンジンを搭載しています。
2L2モーター式のハイブリッドエンジンの出力は最高出力169ps、最大トルク31.3kgf.mと強力なのですが、ステップワゴンのガソリンエンジンは1.5Lであるために、エコを掲げる以上排気量を増やしてしまうのではダウンサイジングした意味を自ら否定してしまうことになるので、やはり1.5L1モーター式のハイブリッドエンジン最高出力110ps、最大トルク13.7kgf.mが搭載されると私は考えてました。
またそう考えたもう1つの理由が燃費で同型ハイブリッドエンジンを積むジェイドは25.0km/L・ヴェゼルは27.0km/Lです。
車重がそれほど変わらない新型ステップワゴンでは28.0km/Lが目標とされ最低でも27.0km/L台にはのせてくると言われていました。これによりライバルのノアやヴォクシーの23.8km/Lを上回ることになります。
そしてハイブリッドエンジンは全グレードに搭載するのではなくスパーダにのみ搭載となりました。燃費は少し落ちてJC08モード25km/Ⅼとなりました。
スパーダのみということからも燃費性能よりも車としてのバランスや走行性能を重視したということでしょう。その方針は目先の数字にはしらなかったということですから、好感の持てるものですね。
しかしセレナもフルモデルチェンジをしてハイブリッドエンジンを載せてきますから、決定的な有利とまではいきませんでした。
新型ステップワゴンのエクステリアデザイン
ステップワゴンのエクステリアデザインはグレードごとに3種類の別れます。
標準仕様スパーダモンデューロX
5代目ステップワゴンが売れなかった理由はなぜなのか?
5代目ステップワゴンですが、何が販売不振の原因でしょうか?
新型ステップワゴンのフロントマスクのデザイン
1つ考えれるのはフロントマスクのデザインです。現在のワンボックスのフロントデザインのトレンドは面積の大きな迫力のあるグリルを備えたデザインです。アルファードやエルグランドから始まったこの流れはヴォクシーやヴェルファイアでも人気を博し今や軽自動車でも定番となるものです。
それは4代目ステップワゴンでもそうでしたが、新型ステップワゴンは少しすっきりしたものになっています。これは1つの要素だと思われます。
特に目玉がハイブリッドモデルとなることは確実ですから、少し未来的なデザインを取り入れて派手なフロントマスクをスパーダにあたえることになりました。
しかし現代のミニバンが押しの強い迫力あるフロントマスクが人気なのは明確ですから人気となることは確実でしょう。
因みに他社の例で同じようなマイナーチェンジで派手なフェイスマスクに変更した例を探せば、スズキのスペーシアは同じ悩みを解消するためにフルモデルチェンジまで一年を切っているにもかかわらずフロントマスクを大幅に変更したモデルを追加しました。
これが本来の派手モデルのカスタムです。そして下が追加となったドデカ迫力フロントマスクのカスタムZです。大きなグリルにメッキパーツを多用するのが定説なわけです。これと同じ手法がマイナーチェンジの新型ステップワゴンでも用いられたというわけです。
しかしこのフロントライトのこの形状は何なんでしょうか!メッキ加工されたフロントグリルがライトの端まで出っ張っています。これにより薄型ライトの2重のタイプのように見えます。
しかも下の段のライトの中は小型のLEDライトを重ねたジュエルアイですね。ジュエルアイはホンダが北米を中心に展開する高級ブランドでその象徴的フロントライトにジュエルアイが採用されているんです。
これを国内のモデルにしかもレジェンドなどの高級車ではなくステップワゴンの採用とは驚きです。逆に言えば話題性は十分にあるので、ステップワゴンの不振を真剣に捉えたホンダが起死回生のために秘密兵器を投入したということです。
これは派手すぎずに人とは違う演出が可能なので良いデザインですね。 下の画像がジュエルアイが採用となっているアキュラTLXのフロントマスクです。
しかしジュエルアイは高級感もデザイン上のインパクトもあるためにマイナーチェンジの目玉の一つと言えるでしょう。
新型ステップワゴンのボディーカラー
ボディーカラーは、グレードに寄りことなりスパーダが最多の種類を揃えます。標準仕様7色、スパーダは8色、モンデューロX3色となります。
フォレストグリーン・パール
ハイブリッド車専用色プレミアムスパイスパープル・パール
ガソリン車専用色プラチナホワイト・パール
新色オブジダンブルー・パール
新色スーパープラチナ・メタリックモダンスティール・メタリックプレミアムスパークルブラック・パールプレミアムディープロッソ・パール
新型ステップワゴンのインテリア
インテリアに関しては、内装マテリアル変更とハイブリッド化に関して最低限の専用メーターなどの最低限の追加に留まりました。
この他ではハイブリッドモデルには電動パーキングブレーキが採用となります。
ただしハイブリッドモデルはバッテリーが運転席と助手席の間に搭載をして上にボックスを設けるようでウォークスルーではなくなります。ここは好みが分かれるポイントになりそうです。
新型ステップワゴンの試乗インプレッション動画
新型ステップワゴンの試乗インプレッション動画も多くあります。
走りのほうもダウンサイジングターボということでパワー不足を気にされている人も多いのですが、動画でも問題ないという話をされているケースが多いです。
ステップワゴンの様にアイディアが詰まったモデルだと車両紹介も見ごたえがありますね。
新型ステップワゴンがモデルチェンジでハイブリッド搭載のまとめ
この様に見てくると新型ステップワゴンは非常に厳しい状況にあることが分かると思います。
上に書いたようにフロントデザインも人気がない原因と思いますので、マイナーチェンジでの新型スパーダで大きな変更が行われ非常にカッコよくなったとは思います。
ステップワゴンの全開マイナーチェンジの目玉は、スパーダのハイブリッドエンジンの搭載とフロントマスクの変更でした。
しかしこれでライバルのセレナ・ヴォクシィ・ノアと互角以上に戦っていくことが出来るでしょうか?
実際には、現行モデルをマイナーチェンジしてももうライバルを上回ることは難しいでしょう。
それはホンダも分かっているので、逆に次のフルモデルチェンジで登場する新型ステップワゴンは本気で勝負したモデルとなるでしょう。
背水の陣のホンダは良い車造りますからね、期待出来ますよ!
新型セレナにも負けない魅力的な新型ステップワゴンを提案してくるでしょう。
ステップワゴンやセレナなどの新車を買うか考えている人に必ず車が安く買える方法があります。簡単な方法ですので是非実行して大好きな新車を安く買って快適なカーライフを手に入れて下さいね。
誰でも出来る簡単に車を30万円以上安く買える方法とは?
車を買うのは基本的に値引き交渉が必要ですが、その交渉にもコツがありますが、事前準備の方がもっと重要なんです。
この裏のからくりを知らないで車を買うと、”ディーラーに騙されたよっ!”って、後で後悔する人もいるぐらいです。
その記事は”誰でもわかる30万円以上安く車が買える方法とは?”になります。
簡単な方法ですから、大好きな車を安く買って快適なカーライフを手に入れて下さいね。