新型車CX-8のマイナーチェンジ(年次改良)情報とモデルの特質
この記事のもくじ
自動車メーカーもグローバル化が進み厳しい時代となりました。
コストパフォーマンスが求められると、どうしても1車種に対して生産量が必要となり大メーカーが有利の時代となりました。
その中での選択は、トヨタやニッサンの様に合併や提携を増やして規模の拡大を求めるか、選択と集中を行い得意ジャンルでの専業メーカーとしての方針とするかです。
これによりマツダはミニバンに関しては撤退する方針を決め、プレマシー・ビアンテ・MPVは順を追って生産が終了しています。
そしてそれまでのミニバンの受け皿として3列シートのSUV・CXシリーズが登場することとなりました。
それが海外ではすでに発売済みの3列シート7人乗り大型SUV:CX-9であり、日本向け新開発3列シートの7人乗りのSUVのCX-8になるわけです。
今回は、その様な経緯で発売された新型CX-8の特徴や時代背景、そして2019年に予定されている年次改良(マイナーチェンジ)の内容も見ていきたいと思います。
マツダ新型CX-8のモデルチェンジ情報
マツダ新型CX-8のモデルチェンジ情報では、発売して間もないモデルですから、フルモデルチェンジの情報はまだ入ってきていません。
マツダ新型CX-8のマイナーチェンジ(年次改良)情報
最近のマツダは、先進技術の搭載を車格に関係なく基本的に全てのモデルで、随時搭載しています。
呼び方は従来通りのマイナーチェンジではあるのですが、毎年のように行われていてスバルの年次改良の様なイメージとなっています。
その内容に関しては、大きな変更点は↓の6項目となります。
①ガソリンエンジンに気筒休止システムの搭載
2018年の年次改良でCX-8にガソリンエンジンは新しく搭載されましたが、CX-5のSKYACTIV-G 2.5とは異なり、気筒休止システムは搭載されませんでした。
これは、気筒休止システムは、軽負荷領域と呼べる領域が広い方がより効果を発揮するため、排気量と車重のバランスを考慮して設定しなかったとマツダは説明しています。
軽負荷領域の改善とパワーとトルクの出力を改善できれば、搭載されるのが当然となることでしょう。
②マツダコネクトの8インチ ディスプレイを搭載
マツダ自慢のマツダコネクトは、”人とクルマ、そして外の世界とつながる”をコンセプトとした導入したソフトウェアで、従来のナビ機能、ラジオ、オーディオシステム、テレビ等をトータル的にコントロールするだけでなく、インターネットと接続することで、Apple CarplayやAndroidautoも搭載してスマートフォンとも連動しています。
今までCX-9に搭載されていた8インチ ディスプレイが、アテンザから随時搭載されてCX-8にも搭載されます。
ディスプレイは小さいという声は多く出ていましたから、これはかなり歓迎されるのではないでしょうか?
③マニュアルトランスミッションの搭載
2018年10月11日の年次改良で、CX-5のディーゼルエンジン車(SKYACTIV-D 2.2)には、6速マニュアルトランスミッションの搭載されました。
クリーンディーゼルエンジンは、下からのトルクがぶ厚いので、マニュアルミッションとの相性がいいので、ヨーロッパでは非常に高い評価を得ています。
④サンルーフ
CX-8は、3列シートですからサンルーフかパノラマルーフを期待していて、ノーマルルーフしかなくガッカリした人も多いのではないでしょうか?
これはマツダの確信犯で、マイナーチェンジの際の目玉の一つとしてサンルーフを取っておいたものです。
海外モデルのCX-9にも設定されていますから、次回の年次改良では、ほぼ確実と言えるでしょう。
⑤ボディーカラの新色の追加
2018年のマイナーチェンジには、ボディーカラーの変更はありませんでした。ですが、マツダは日本の自動車メーカーではボディーカラーに拘るメーカーです。
今回のマイナーチェンジでは、CX-8の独自の魅力としてCX-8の専用色が採用されると噂されています。
⑥アルミホイールのデザイン追加
これはCX-5とCX-8の共有となりますが、アルミホイールのデザインが新デザインへと変更されます。
CX-8のマイナーチェンジ・年次改良の車両価格
発売前には新型CX-8の車両価格は、ベーシックモデルが280万スタートが予想されてもいたのですが、発売当時は、ディーゼルエンジンのみの搭載となり価格帯が高かくなってしまいました。
しかし2018年にはガソリンエンジンが採用され、ベーシックモデルの価格が下がりました。
そして次の年次改良では、車両価格は装備が増えたとしても同じ価格帯となることでしょう。
マツダでは良くあるのですが、車両価格を据え置いたにもかかわらず、新技術や装備を搭載することで、事実上の値引きを行います。
CX-8でもこの方式が取られるのは、ほぼ間違いないでしょう。
CX-8のマイナーチェンジ・年次改良の予想時期
基本的に今のマツダは毎年のようにマイナーチェンジが行われていて、年次改良と呼んだりもしています。
その為に新型CX-8もマイナーチェンジ後モデルというような区分けではなく、マイナーチェンジに準じて2020年モデルのような呼び名となることでしょう。
2018年の年次改良とほぼ同じタイミングとなるので、10月あたりか、東京モーターショーで発表となり、11月か12月の発売となるでしょう。
年末には展示車両がディーラーに届き、年末年始の初売りの目玉となると思います。
マツダ新型CX-8のライバル車の動向
レクサスRXにも設定されましたし、ホンダのCR-Vも3列シートモデルとなりました。
現在は明確なライバルが存在しないので、他のSUVを買うかミニバンを買うかというところで悩まれる人が多いと思います。
レクサスRX
CX-8と時を同じくしてレクサスのRXにも3列シートモデルを登場させました。
これはレクサスの状況がマツダと似ていて3列シートのミニバンをラインナップに持たない為に、SUVの3列シートでこの需要を受け止めようという思いがあります。
スバル:エクシーガ・クロスオーバー7
実はスバルは、SUVモデルなのに3列シートというモデルをいち早く日本国内に投入しています。
スバルに関しても自社でのミニバンの生産はしていませんから、その点でマツダと似た御家事情があるわけです。
ホンダ新型CR-V
ホンダのCR-Vも3列シートモデルとして国内販売がされました。
ヴェゼルが人気なだけに、車種ごとの住み分けという意味でもCR-Vは3列シートモデル専用となりました。
トヨタC-HR
CX-8の購入時の悩むライバルということでSUVでは、CX-5にするか、それとも今話題のトヨタのハイブリッドSUVのC-HRが最有力ということになるかもしれません。
C-HRは、人気があり納車待ちの期間も長いですから、そこも悩みどころとなるでしょう。
新型車CX-8とは、プレマシーとビアンテの継承車!
マツダの会社の方針から撤退することとなったミニバンですが、現在も乗っているマツダファンのユーザーがいる訳です。
本来はモデルチェンジした新型に乗り替わりをする需要もあり、これを受け止める受け皿がないと、マツダというブランドイメージの低下やファンの流出へと繋がります。
流石にミニバンの様な広い室内空間や利便性は望めないものの一応6人乗車可能とすることでその役割は果たせます。
そしてメーカーとしての責務も果たすこととなるので、ブランドイメージの低下も免れるでしょう。
具体的には大型ミニバンのMPVが廃止されて大型SUVのCX-9が後継車種となり、ミドルクラスミニバンのプレマシー・ビアンテの後継車種が新型CX-8となります。
ここでは、CX-8の先代モデルとも言える、プレマシー・ビアンテがどの様なモデルでだったのかを振り返ってみましょう。
マツダ・プレマシーとは?
マツダのプレマシーはマツダ最小サイズのミニバンで1999年から発売となりフルモデルチェンジを2回施して3代目が最新モデルです。
マツダ初代プレマシー CP系 販売期間1999年-2005年
基本的なコンポーネンツをファミリアをベースとするモデルでファミリアのミニバンという派生モデル的位置づけでした。
ミニバンではあるのですが、ボディーサイズが小さいために取り回しや動力性能が高い代わりに室内空間の広さや3列目のシートの快適性は最低限と言えるものでした。
とは言え、日本の一般的なクルマ事情を考えるとミニバンを購入しているユーザーでも3列シートを恒常的に使用している人は少なく、実際に使用して不満を感じることもそれほど多くはなかったと考えられます。
マツダ2代目プレマシー CR系 販売期間2005年-2010年
ファミリアがモデルチェンジして新型車アクセラとなり、それを受けてプレマシーもアクセラのプラットフォームを使用することとなりました。
ボディーの大型化から重量が増したこともありエンジンも2.0L・2.3Lと排気量も大きくなります。
最小限のミニバンという従来の位置づけからミドルクラスのフルサイズミニバンとなりました。
マツダ3代目プレマシー CW系 販売期間2010年-2016年
現在のマツダの共通コンセプトデザインとなる鼓動デザインの前コンセプトであるNAGARE(流れ)を採用したマツダの共通のデザインが採用となっています。
しかし2010年の発売ということで、マツダの鼓動デザインとスカイアクティブ技術の採用前のモデルであり、前世代的モデルであるのは否定しがたく、新型への期待が高まる中で廃止ということになりました。
マツダ・ビアンテとは?
初代ビアンテ 販売期間 2008年7月 -現在
ホンダのステップワゴン、ニッサンのセレナ・トヨタのヴォクシーとノアとライバル社が続々とヒットを出し盛り上がりを見せていたワンボックスミニバン市場に遅ればせながら投入したマツダの野心作がビアンテです。
ライバルモデルが非常に優秀なこともあり正統派では戦いにならないこともありマツダらしいオリジナル性の高いデザインで勝負してきました。
特にフロントデザインはAピラーからブラックアウトされた一連のフロントライトのデザインは個性的でマツダらしさが前面に出たものとなりました。
しかしそのアクの強いデザインからか販売面での成績はあまり芳しくはありませんでした。
マツダ新型CX-8の基本スペック
では新型CX-8の主要スペックを見ていきましょう。
CX-8は、基本的に2017年の2月にフルモデルチェンジした新型CX-5のボディーを、延長することで3列シートとするモデルです。
マツダ新型CX-8のエクステリアとインテリアデザイン
マツダ新型CX-8のエクステリアとインテリアデザインに関しては、新型CX-5と近いものとなりました。
エクステリアに関しては、同じフロント・リアデザインにリアのタイヤ以降が少し伸びた感じに見えるだけということで、車に詳しくない人にはCX-5なのかCX-8なのか並べて見ても分からないかもしれません。
インテリアに関しては、マツダは共有化を進めていることもあり、使用できるものはCX-5と同じもので仕上げます。
マツダはデミオとCX-3でさえ、素材変更はあっても同じインテリアでしたから、派生車種のCX-8においては素材も、同じグレードの違い程度の変更しか施されていません。
マツダ新型CX-8のエクステリアデザイン
CX-8のデザインは、CX-5のイメージそのままではあるのですが、むしろリアが大きくなったCX-8のデザインの方がしっくりきますね。
マツダ新型CX-8のインテリアデザイン
インテリアも基本的にはCX-5のイメージとなります。
マツダ新型CX-8のプラットフォーム
- スカイアクティブ・ジェネレーション・プラットフォーム1改
新型CX-8のプラットフォームは、CX-5と同じスカイアクティブ・ジェネレーション・プラットフォーム1改であり、期待されたスカイアクティブ・ジェネレーション・プラットフォーム2の採用は見送られました。
次の新型モデルはアクセラですが、スカイアクティブ・ジェネレーションの第2世代となるので、スカイアクティブ1.5世代は、CX-5とCX-8の2モデルだけとなるでしょう。
マツダ新型CX-8のボディーサイズ
- 全長4,900mm x 全幅1840mm x 全高1,730mm
- ホイールベース :2,930mm
3列シートを対置するために、CX-5よりも全長が延長されていますが、可能な限り小さく収めてCX-5に近いサイズへと心掛けたようです。
因みに新型CX-5のボディーサイズは全長4,545mm×全幅1,840mm×全高1,690mmであり、CX-8のそれは全幅は同一ですが、全高で40mm・全長では355mmほど伸ばされています。
全高がたった40mmしか変わらなかったように、快適性を求めた開発コンセプトではなく、初代プレマシーの様に最低限の3列シートモデルであることが分かります。
その表れが後部ドアはスライドドアではなく、ヒンジドアを採用してSUVとしての機能を優先したことからも、新型CX-8はメインマーケットを日本国内としたモデルということです。
マツダ新型CX-8に搭載するエンジン
発売当初は、新型CX-5と同じ2.2Lディーゼルターボエンジンのみ搭載となりましたが、車両重量が増したために、更にチューンニングが施されて性能はアップしています。
そのディーゼルエンジンのスペックは、下記の様になります。
○SKYACTIV-D 2.2
- 2.2L直列4気筒ディーゼルエンジン
- 最高出力 190ps/4500rpm
- 最大トルク45.9kgf.m/2000rpm
CX-8は、6・7人乗りますし全長を延長することで、車重が増えていることもあるので、トルクフルなディーゼルエンジンがベストマッチなので正式に搭載が決定しました。
新開発エンジンではないので、安定的な完成度があるエンジンですね。
◎SKYACTIV-G 2.5T
- 2.5L直列4気筒ターボDOHC16バルブガソリンエンジン
- 最高出力 230ps/4,250rpm
- 最大トルク42.8kgf.m/2000rpm
◎SKYACTIV-G 2.5
- 2.5L直列4気筒DOHC16バルブガソリンエンジン
- 最高出力 190ps/6000rpm
- 最大トルク25.7kgf.m/45000rpm
2018年にはガソリンエンジンも追加で搭載されました。
マツダの経営方針として良くあるグレードの高いエンジンで初めは発売をして、その後のマイナーチェンジの際に価格が安いエンジンを搭載するパターンにCX-8もなった訳です。
CX-8に搭載されるガソリンエンジンは、2.5Lのターボエンジンが車重を考えるとベストマッチですが、販売を考えて、車重に対してパワー不足を理解した上で、価格重視で2.5Lの自然吸気エンジンも搭載しました。
マツダ新型CX-8の先進技術の搭載
マツダの誇る最新技術に関しては他のモデルで採用されているものは全て搭載されます。
進化するi-Activsense
マツダが考える安全は、ドライバーを尊重したMAZDA PROACTIVE SAFETYの考え方に基づいていて、前方の夜間視界、後方や後側方認知の強化など認知支援領域を中心に、360°認知をさらに発展させた進化したi-ACTIVSENSEが搭載されています。
内容に関しては、歩行者検知までも更なるカメラの追加で行い自動ブレーキ機能にまで繋げることも研究されています。
これはマツダの技術陣がトヨタのセーフティーセンスPとスバルのアイサイトに対して劣っている機能を意識しての開発であることは明白です。
この進化したi-Activsenseが搭載されることは確実で、CX-8は更なる最新の安全性能を手に入れています。
下の動画はマツダのi-Activsenseへの基本的な考え方を説明したものになります。
Gベクタリングコントロール
マツダが独自に開発した技術で、ハンドル操作とアクセル操作で起きるGをコントロールし、4輪の接地を大きくすることで、より安定的で効率的な車の挙動を実現する技術です。
Gベクタリングコントロールの技術的な説明の動画です。
実際のテストドライブの動画です。
思った以上に車の傾きに違いがあります。これなら体感的にも感じられて当然ですね。
ナチュラルサウンドスムーザー
どうしても不快に感じてしまうディーゼルエンジンの振動と音を、抑制する技術として、マツダが開発したものです。
ナチュラルサウンド周波数コントロール
更にナチュラル・サウンド・スムーザーと組み合わせることで、ディーゼルエンジンのノック音を低減して不快感を無くすナチュラル・サウンド・周波数コントロールも搭載します。
マルチインフォメーションディスプレイの改良
マツダ車の先進的なイメージを担うマルチインフォメーションディスプレイに関しても、改良が行われてフルカラーディスプレイとなります。
BOSEプレミアムサウンドシステム
CX-5ではBOSEサウンドシステムがオプションとして選べましたが、BOSE が10スピーカーになって高性能化が図られてBOSEプレミアムサウンドシステムとなります。
車内での音楽の音に拘る人には朗報ですね。
マツダ 新型CX-8のボディーカラー
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マツダ新型CX-8のモデルチェンジ情報と存在意義のまとめ
当初の予測では、このCX-8のネーミングは、CX-6ではないかと予想されていました。
CXシリーズの車名の数字に関しては、本来の数字の割り当て順序としては6が順応なのですが、シーエックスシックスという呼び名が日本人には言い難く呼びにくいということから、呼びやすい8となったようです。
ボディーサイズが大きくなったことも、8が使われることになる理由でもあります。
マツダはスポーツカーとセダン・ワゴン・SUVに特化したメーカーとしてそのジャンルであれば何処にも負けないという気概を持って世界と勝負して貰いたいです。新型CX-8は、CX-5の本来のデザインのカッコ良さを維持したまま、6・7人乗りを可能とした多目的SUVということで、爆発的なヒットは難しいかもしれませんが、一部のユーザーの心をがっちり掴んだマツダらしいモデルだと思います。
発売当時はディーゼルエンジンのモデルのみで、価格が高くなったのが問題点でしたが、現在はガソリンエンジンも選べ、価格も抑えたので、より多くのユーザの手に届くようになったと思います。
車の完成度は間違いなく高いモデルですから、マイナーチェンジでどんどん良い形になって貰いたいですね。
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車を買うのは基本的に値引き交渉が必要ですが、その交渉にもコツがありますが、事前準備の方がもっと重要なんです。
この裏のからくりを知らないで車を買うと、”ディーラーに騙されたよっ!”って、後で後悔する人もいるぐらいです。
その記事は”誰でもわかる30万円以上安く車が買える方法とは?”になります。
簡単な方法ですから、大好きな車を安く買って快適なカーライフを手に入れて下さいね。