トヨタの堅実派プレミオの隠れた性能とフルモデルチェンジの予定
この記事のもくじ
トヨタのプレミオは派手な売上こそありませんが、コンスタントに販売台数を稼ぐ日本で数少ないセダンです。
コンスタントな販売台数を上げる日本のセダン市場では成功しているモデルなのですが、現行モデルは2007年に発売されたモデルであり、もう10年以上フルモデルチェンジがありません。
決して人気のないモデルではないのに、なぜフルモデルチェンジが遅れているのか、そして10年以上も人気を維持しているプレミオの実力を合わせて見ていきたいと思います。
今回は、トヨタのいぶし銀のミドル級セダンのモデルチェンジ情報とこれまでの歴史を振り返りましょう。
トヨタ・プレミオとは?
トヨタ・プレミオは、コロナの後継車種に当たるモデルですから、先ずは少しだけコロナを見てみようと思います。
初代コロナ(T10型)の発売は古く1957年から 1960年の3年間生産されていました。
下の動画は実際に初代コロナ(T10型)が走っているものですが、もうクラッシックカーですね。
そして歴史は長く続き11代目となるモデルが最後のコロナとなるのですが、コロナ(T210型)にはサブネームがあり、コロナプレミオ(CORONA PREMIO)となっていました。
下の様に現代の人気のハードトップを先取りしたエクシヴなんて車種もありました。
2ドアの美しいクーペのコロナもありましたね。
下の動画は最後のコロナとなったコロナプレミオ(CORONA PREMIO)の懐かしいCMです。
トヨタ 初代プレミオ 型式: T24#型
販売期間 2001年 – 2007年
コロナとして数えると12代目となるモデルではコロナの名前がなくなり、初代プレミオとして生まれ変わりました。
アリオンと兄弟車種でありアリオンがより若者受けするエクステリアデザインなのに対して、もう少し年齢層が上の落ち着いたデザインとなっています。
スポーティーなセダンが多くなってきた日本車の中では、円熟した魅力からプレミアムセダンに近い位置づけで、長く支持する層を持つモデルとなっています。
トヨタ2代目プレミオ 型式:T26#型
販売期間 2007年 -現在
そして2007年にフルモデルチェンジが行われて、2代目プレミオ(T26#型)が発売となります。
セダンが不振となっている日本のマーケットにおいても、地味な存在ながらシッカリとツボ抑えた基本性能と上質なエクステリアデザインで、安定的な人気を維持するモデルとなっています。
トヨタ新型プレミオの主要スペック概要
- ボディーサイズ全長x全幅x全高:4,595mm×1,695mm×1,475mm
- ホイールベース:2,700mm 車両重量:1,120kg-1,210kg
- 乗車定員:5名
- トランスミッション:Super CVT-i
- 駆動方式:4WD&2WD
- タイヤサイズ:225/55 R18
ミドルクラスのセダンということで日本の道路事情に合ったボディーサイズで日本人には最も好まれる大きさとなっています。
その代わり欧米で売るには少し小さすぎますし、アジアで売るにはサイズの割に高級となってしまい、ほぼ日本専用車種となってしまっています。
海外では高級車イコールボディーサイズが大きいとなるのが普通ですからね、カローラさえ3ナンバーサイズになるわけですから、そこにプレミオの立ち位置の難しさがあります。
トヨタ新型プレミオのエンジンスペック
エンジンの種類は3種類となります。
2.0Lガソリンエンジン
- エンジン種類:3ZR-FAE型 直4気筒 DOHC16バルブ
- 最高出力kW[PS]/r.p.m:112[152]/6,100rpm
- 最大トルクN・m[kgf・m]/r.p.m:193[19.7]/3,800rpm
- 無鉛レギュラーガソリン
- 燃料消費率JC08モード 国土交通省審査値 15.6km/L
1.8Lガソリンエンジン
- エンジン種類:2ZR-FAE型1.8L 直4気筒 DOHC16バルブ
- 最高出力kW[PS]/r.p.m:105[143]/6,200rpm
- 最大トルクN・m[kgf・m]/r.p.m:173[17.6]/4,000rpm
- 無鉛レギュラーガソリン
- 燃料消費率JC08モード 国土交通省審査値 16.4km/L
1.5Lガソリンエンジン
- エンジン種類:1NZ-FXE型 1.5L 直4気筒 DOHC16バルブ
- 最高出力kW[PS]/r.p.m:80[109]/6,000rpm
- 最大トルクN・m[kgf・m]/r.p.m:136[13.9]/4,400rpm
- 無鉛レギュラーガソリン
- 燃料消費率JC08モード 国土交通省審査値 19.2km/L
エンジンに関しても特別高性能なモノはないのですが、必要十分というか痒いところに手が届くような自然なものが搭載されています。
ただし時代背景もあり不足しているのは燃費性能でありハイブリッドエンジンの搭載がマイナーチェンジで噂されたのですが、見送られてしまいました。
トヨタ新型プレミオのインテリア
ある意味プレミオの本領はインテリアの質感ではないでしょうか?
明らかにクラスを超えた高級感がありこのインテリアにほれ込んで買ったユーザーも多いと思います。
エクステリアは乗ってしまったら見えないですが、インテリアは乗っている間ずっと見て触るわけですから重きを置く人が多いのも当然です。
下の動画ではその上質なインテリアを感じることが出来ると思います。
トヨタ新型プレミオのボディーカラー
プレミオのボディーカラーは全部で8色となっています。セダンということで落ち着いた色合いのカラーが中心です。
スーパーホワイトⅡ040ホワイトパールクリスタルシャイン070
メーカーオプション<32,400円(消費税抜き30,000円)>
シルバーメタリック1F7アティチュードブラックマイカ218ブラッキッシュアゲハガラスフレーク221
メーカーオプション<32,400円(消費税抜き30,000円)>ダークレッドマイカメタリック3T0ダークシェリーマイカメタリック4W4フロスティーグリーンマイカ781
トヨタ新型プレミオの試乗インプレッション動画
プレミオの試乗インプレッション動画になります。
プレミオでないといけない強い強いファンがいるのも理解できますよ。
安心・安定の走りの性能を持ったモデルですね。
フロントデザインがマイナーチェンジでクラウン似のものとなりカッコよくなりましたよね。
こういうスマートなセダンが日本車では少なくなりましたよね。
トヨタ新型プレミオのモデルチェンジ情報
現行モデルのプレミオは、既にモデルチェンジして10年以上のロングセラーとなっています。
販売台数に関しても爆発的な人気はありませんが、コンスタントな販売数を誇り不振といわれる日本のセダンの中では常に上位に位置しています。
これには、日本独自のマーケットの特性とプレミオのコンセプトが関係しているのです。
プレミオは、日本独自の規格である5ナンバーサイズのボディーサイズのモデルです。このボディーサイズのセダンは、日本の道路事情には合っているために人気があるのですが、アメリカ市場では小さすぎますし、ヨーロッパではセダンではなくハッチバッグが好まれます。
そしてアジア市場ではボディーサイズ的には問題ないのですが、このサイズを好む層は予算の関係から大型セダンを諦めて選択するユーザーなので、高級感で高い価格設定のモデルは売れないんです。
日本市場での販売数が見込めないモデルとなり販売数が限定的となるために開発コストの回収に時間がかかるわけです。
本来は4年から5年で開発費が回収出来るように計画されているのですが、プレミオはこのローテイションでは難しいわけです。
しかも日本国内に置いては安定的な人気があるために廃止されることもなく、長期間に渡りフルモデルチェンジをせずにマイナーチェンジを繰り返して生産を続けることになるわけです。日本車で同じ状況となっているモデルは、エスティマやマークXもその一台ですね。
逆に同じように国内専用モデルの様になっていてもヴォクシーやノア・エクスクワイアーの様に販売数が多いモデルはフルモデルチェンジも可能なわけです。
この様な状況からプレミオは日本で人気のあるモデルなのですが、現在でもフルモデルチェンジの予定が見えてきません。
ただし恐らくプレミオとアリオンはフルモデルチェンジは行われることとなるでしょう。
因みにその他の日本専用のトヨタ車種でいえば、ヴォクシーやノア・エクスクワイアーは確実にフルモデルチェンジをしますし、エスティマは迷った末にフルモデルチェンジとなりそうです。
マークXは2017年発売の新型カムリの評判が良いだけに廃止がほぼ確定的なようです。
トヨタ新型プレミオのライバル車種
プレミオのライバルと言えば、やはりコロナ時代のブルーバードとの関係が続くシルフィーでしょう。
それ以外だとコンパクトサイズのセダンでいえばインプレッサやアクセラが該当します。
ニッサン新型シルフィー
元々はコロナのライバルがブルーバードであり、この2台のライバル関係が日本の自動車業界を盛り上げている時代がありました。
それが時代は変わりどちらも車名が変わりプレミオとシルフィーとしてライバル関係にあります。
セダンの人気が落ちた中で両車種とも派手さはないものの堅実な人気のあるモデルとなっています。
スバル新型インプレッサ
トヨタのグループ企業となったスバルですが、独自の考え方で車を造る姿勢は変わっていませんね。
新プラットフォームを使用したインプレッサは、これからのスバルを占うモデルとなりました。
その評価も高く一クラス上のレヴォーグやレガシィを脅かす程の走りの質感を持っています。
マツダ新型アクセラ
遂にマツダのスカイアクティブ技術は第二世代にバトンタッチとなります。その第一弾のモデルがアクセラとなります。
アクセラはマツダの新しい扉を開くことになるでしょう。
新型アクセラの詳しい内容は⇓の記事に書いてあります。
ホンダ新型シビック
ホンダ・シビックが久しぶりに日本国内に投入されました。そして多くの疑問の声を跳ねのけて、順調な販売数を出しています。
これにより各日本のメーカーのセダンに対する施策が変わってくるかもしれない状況となりました。
初代シビックも革新的なモデルで日本の車史に新しい時代を開きましたが、今のシビックも大きな役割を背負ったモデルとなっています。
トヨタ新型プレミオのモデルチェンジ情報のまとめ
どうでしたか?トヨタが人気があるのにフルモデルチェンジがなかなか行われない理由が分かりましたか?
日本では安定的な人気があるだけに、残念な状況になっていますよね。
実際にプレミオは上質感という意味では、エクステリアもインテリアも運動性能においても非常に高いレベルにありますから勿体ないですよね。
新型カムリやホンダの新型シビックが発売になりましたから、この2台のセダンが日本で受け入れられるかどうかも大きな判断材料となるでしょう。
プレミオは日本人好みの数少ないミドルクラスの高級セダンですから、ぜひフルモデルチェンジをして進化した姿を見せて貰いたいものです。
新しい時代を開く新型プレミオの登場を期待して待ちましょう!
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