トヨタ新型エスクァイアのフルモデルチェンジ情報
この記事のもくじ
トヨタのエスクァイアは、ボディースタイルからコンパクトキャブワゴンとも呼称される5ナンバーサイズのボディーサイズに3列シートのミニバンです。
ヴォクシーとノアの兄弟車であり、同じクラスのミニバンをラインナップに欲しい販売店サイドの要望から発売されたモデルです。
新モデルといこともありヴォクシーとノアに知名度こそは及びませんが、人気に関しては後発とは思えない程好調で、トヨタ店とトヨペット店も非常に満足な結果となっています。
今回は、そんな成功モデルと言えるトヨタのエスクァイアのフルモデルチェンジに関する最新情報と現行モデルのアイデンティーを見ていきたいと思います。
トヨタ・エスクァイアのモデルチェンジ情報
人気の高級ミニバンであるエスクァイアも、フルモデルチェンジをした次期モデルの話が出てくるようになりました。
エスクァイアのフルモデルチェンジの内容
エスクァイアの今回のフルモデルチェンジの内容は、基本から多くの部分が変更となります。
ノア・ヴォクシー・エスクァイアに対する、トヨタの力の入れようが良く分かりますね。
新型エスクァイアのエンジン関係
パワーユニットは、トヨタが開発中の次世代型エンジン:ダイナミックフォースエンジンが、搭載されることです。
このエンジンは、2017年の1月のデトロイトショーで発表された、新型カムリにも搭載が予定されているエンジンであり、トヨタのメインとなるエンジンの1つです。
ハイブリッドエンジン
- 直列4気筒2.5L直噴ガソリンエンジン+2.5L用ハイブリッドシステム(THSⅡ)
- エンジン最高出力:146ps エンジン最大トルク:18.4kgm
- モーター最高出力:109ps モーター最大トルク:20.6kgm
ガソリンエンジン
- 直列4気筒2.5L直噴ガソリンエンジン
- エンジン最高出力:173ps エンジン最大トルク:21.5kgm
この2.5リッター直列4気筒エンジンは、直噴型のものであり熱効率に関しては、世界トップレベルを実現することで高い燃費性能を誇ります。
更にドライビング性能の向上として、レスポンスやトルクを向上させたことで、動力性能も同時に達成しているトヨタが考える次世代型グローバルエンジンの代表となる一基です。
これは、ニッサンセレナのe-POWERの数値が、26.2km/Lであることから求められている最低限27.0km/L以上を戦略上求められているからです。
但しニッサンのe-POWERは優秀ですから、実現できる可能性はかなり厳しいと言えるでしょうね。
新型エスクァイアのトランスミッション
トランスミッションにもダイナミックフォースエンジンと共同開発した新型ミッションのDirect Shift-CVTが搭載されます。
これはプーリーとベルトで構成されていたCVTの基本構造にギアも併設するという新しい考えから生まれたものです。
これによりドライブの気持ちよさだけでなく、パワーを効率的に伝えることで燃費の面でも改善が期待できます。
新型エスクァイアのプラットフォーム
トヨタの新世代ミニバンのプラットフォームにも、遂にTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)が使われることになります。
TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)が、もたらすメリットとしては、ハイブリットエンジンを搭載することを前提として開発されたことで、高剛性・軽量そしてコストパフォーマンスに優れている点です。
低重心となることで、運動性能が上がるだけでなく、車高を変えることなく、室内空間を広く取ることが出来るので、ミドルクラスのサイズながら高級感を売りとするエスクァイアには、最適の改善が行われると言えます。
新型エスクァイアのボディーサイズ
トヨタ新型エスクァイアのボディサイズは、TNGAの恩恵によりボディーサイズを拡大することなく室内を広く取れることもあり、現行モデルとほぼ同じとなります。
しかしボディーに関しては、別の目玉モデルが用意され、通常のエアロモデルとは別に、3ナンバー仕様のモデルも特別仕様としてラインナップする新しい試みが行われます。
新型エスクァイアのインテリア
エスクァイアのインテリアは、ノア、ヴォクシーとは差別化の行われた高級感のあるものとなります。
インターフェイスは、スマートフォンやインターネットとの連動する機能をアップデートしたものが用意されます。
新型エスクァイアの最新安全技術
そして、衝突安全支援システム”Toyota Safety Sense ”トヨタセーフティーセンスの最新のヴァージョンのモノが標準装備されます。
マイナーチェンジでは見送られた、トヨタセーフティーセンスのバージョンアップがフルモデルチェンジでの目玉として登場します。特に自動ブレーキサポート衝突軽減システムの標準化や単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上は嬉しいですね。
1.プリクラッシュセーフティシステム(衝突回避と衝突時の被害軽減をサポート)
進路上の車をレーザーレーダーと単眼カメラで補足して衝突が予測されるケースにおいては、約15km/h~140km/hの車速域では警報を発して回避操作を推奨します。また約30km/h~80km/hで走行時にはブレーキを踏む場面では更に強力なブレーキが利くようにアシストが作動します。
2、レーンディパーチャーアラート(車線逸脱による事故を未然に防ぐための装置)
レーンディパーチャーアラートは、道路上の車線をセンサーで把握して自社の走行位置を捕捉したうえで、ドライバー車線からそれてしまうような場面では、ブザーとディスプレイ表示による警報を発する機能です。
3、オートマチックハイビーム(夜間の歩行者などの早期発見に貢献する自動切り替えシステム)
ハイビームとロービームを自動で切り替えることで夜間の歩行者などの早期発見をサポートする機能です。
4.ロードサインアシスト(標識をディスプレイ表示)
道路標識をカメラで捉えてメーターにあるディスプレイに表示することで見落とすのを防止する機能です。
5.ブラインドスポットモニター
ドアミラーで見えにくい後側を走る車を検知し、ドアミラーのLEDインジケーターが点灯することで知らせる機能です。
6.リヤクロストラフィックアラート
駐車場からバックで発信する際に、左右を横切る車をブラインドスポットモニターのレーダーが感知してインジケーター点滅とブザーで知らせる機能です。
新型エスクァイアの発売予定日
日本マーケットを大きく意識した数するないモデルなだけに、2019年の東京モーターショーでは、かなり市販モデルに近い形での展示がされることも予想されています。
スポーツグレードGRも登場
今までのトヨタのスポーツブランドは、車種ごとにG’s(ジーズ)やRSというグレードが担っていましたが、今後はこれをトヨタのレース部門であるTOYOTA GAZOO Racing(TGR)が開発するGRブランドに統一します。
足回りとエアロチューンのGRスポーツ、更に吸排気系まで手を入れるGR、フルチューンのGRMNとなります。
新型エスクァイアに設定されるのは、モデルの性格上GRスポーツとなるでしょう。
トヨタ・エスクァイアのライバル車種
今や日本の自動車マーケットにおいてミドルクラスミニバンは、自動車メーカーにとって生命線とも言えるドル箱市場です。
特にセレナとステップワゴンは、ニッサンとホンダの看板とも言える車種ですからね。
ニッサン新型セレナ
ミドルクラスのミニバンにおいて、ステップワゴンが前王者とするなら、今の現役王者は間違いなくセレナです。
しかもセレナにはe-POWER搭載という飛び道具まで用意されていました。正直ステップワゴンで追随できるのか、心配になります。
ホンダ・ステップワゴン
最大のライバルにして、不振にあえぐホンダのステップワゴンも新型セレナのモデルチェンジ内容を見て、異例のマイナーチェンジを施して挽回を狙っています。
トヨタ・エスクァイアとは?
エスクァイアの開発は、典型的な現場サイド・営業サイドからの要望がスタートとなり開発された典型的なパターンで、今回はトヨタの販売店4系統のバランスを取ることが目的のモデルです。
日本の市場ではセダンが売れなくなり、人気商品がミニバンとSUVへと移り変わっていく中でヴォクシーとノアは、トヨタを代表する人気モデルとなりました。
しかしこの5ナンバー枠のミドルクラスミニバンは、トヨタではこの2車種しかなく、ノアのカローラ店とヴォクシーのネッツ店が、全てのニーズを取り扱ってる状況となり、トヨタ店とトヨペット店から同ミニバンの開発が要望されたという訳です。このヴォクシー・ノア・エスクァイアの3兄弟は、コンパクトキャブワゴンと分類もされる5ナンバーサイズの3列シートミニバンであり、昔のトヨタのマークⅡ兄弟と呼ばれた、マークⅡ・チェイサー・クレスタと同じ関係性の車という訳です。
当時の兄弟車は、外装を少しだけ変えただけで、車名が異なるコストを掛けずに車種を増やす手堅い手法というイメージがありました。
しかし最近は、Ⅽ-HRの様に同一車名で異なる販売店で売ることも普通になりましたから、逆に兄弟車は、開発コストを販売店のために投入した車ということになり、お金を掛けたモデルになりました。
今それぞれのcmを見ても、やはりコンセプトやターゲット層の違いは感じられません。やはり販売店ごとに異なる車名の車を供給することが前提だったのでしょう。
これが当時のマーク2のCMです。日本のミドルクラスのお父さんが安心して選択できるモデルというイメージです。
チェイサーは、マーク2よりは少し尖がったスポーツモデルというイメージでした。
クレスタは、、、、、、、クラスタのイメージは、、、、、、、、、駒ちゃんがシャコタンにして乗っているイメージかな、、、、、、、、
あっでも、やっぱり古すぎて分からないですか、、、、、、、
そのマークⅡ3兄弟と比べると、エスクァイア3兄弟はヒットモデルとして、明確なコンセプトの違いがあると思います。
ノアが暖かいファミリーの優しいパパのイメージのある意味王道のスタイルに対して、ヴォクシーはチョイワル親父のイメージで、子供が出来てもオシャレを忘れないカッコいいパパが乗る車でした。
ノア:ヴォクシーのプラットフォームを使い、エクステリアの高級感とインテリアの質感をアップさせて、クラスを超えた高級感を持たせました。
ミドルクラスの大き過ぎないボディーサイズで、3列シートのミニバンながら、クラスを超えた、高級車に負けないインテリアの質感を備えたモデルとなり、ゴージャスな車が好きな人には、たまらい1台となりました。
これにより3兄弟は、本当の意味でそれぞれが異なるマーケットを、ターゲットとしたモデルとして完成したことで、成功をしたと言えます。
そして後発なので低い知名度を上げるために、テレビCMには力が入っていましたね。
非常にインパクトのある、イメージ戦略のCMだったと思います。
しかしバットマンとはっ!印象深いですよね。
なんか世の中の企業戦士のお父さんが、胸を張って乗りたくなるイメージが良く出来ています。
そしてマイナーチェンジ後の最新のエスクァイアのCMです。
そしてCMの主演は長谷川博之さんとなりました。近年のトップ俳優の一人ですね。
ドラマの小さな巨人や映画ゴジラの主演などノリにノッテいる演技派俳優ですね。また渋いところを突いてきましたね。
トヨタ新型エスクァイアの基本スペック
では、エスクァイアの基本スペックを見てみましょう。
トヨタ新型エスクァイアの動力ユニット
エスクァイアのエンジンは、ガソリンエンジンとハイブリッドシステムの2種類のユニットになります。
エスクァイアのハイブリッドシステム
トヨタ自慢のTHS IIユニットを使いハイブリッドエンジンとしています。
1.8リッター直列4気筒ガソリンエンジン”2ZR-FXE”+電気モーター”5JM”
- ガソリンエンジン出力
- 最高出力ネットkW(PS)/r.p.m. 73(99)/5,200 最大トルクネットN・m(kgf・m)/r.p.m. 142(14.5)/4,000
- モーター出力
- 最高出力 kW(PS) 60(82) 最大トルク N・m(kgf・m) 207(21.1)
- ニッケル水素電池:容量6.5Ah
- 使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
- 燃料消費率 JC08モード23.8km/L
エスクァイアのガソリンエンジン
2.0リッター直列4気筒”3ZR-FAE”エンジン
- 最高出力ネットkW(PS)/r.p.m. 112(152)/6,100 最大トルクネットN・m(kgf・m)/r.p.m. 193(19.7)/3,800
- 使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
- 燃料消費率 JC08モード16.0km/L
エンジンに関しては変更点がありませんでした。現在話題の燃費なのですが敢えて全く変更なしでのカタログ数字です。
カタログ数字と実燃費の乖離が問題となっていますから、トヨタとしてもマイナーチェンジで雑誌等でテストされることを予想して実燃費を上げてカタログ数字に近づけたんだと思います。
トヨタ新型エスクァイアのボディーサイズ
- 全長 4,695mm × 全幅 1,695mm × 全高 1,825mm
- ホイールベース 2,850mm
トヨタ新型エスクァイアのトランスミッション
- ハイブリッド車:電気式無段変速機
- ガソリン車:Super CVT-i(自動無段変速機/7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付)
トヨタ新型エスクァイアの駆動方式
- FF(前輪駆動方式)
- 4WD(4輪駆動方式)
トヨタ新型エスクァイアのサスペンション
- フロント: マクファーソン・ストラット式コイルスプリング(スタビライザー付)
- リヤ :トーションビーム式コイルスプリング(スタビライザー付)
そしてこの動画はエスクァイアのデザインに関するトヨタのデザイナーの想いを語ったものになります。
マイナーチェンジの最大の目玉はフロントマスクの変更
メッキ部分も更に広がりフロントグリルも大きくなり迫力と高級感が増しています。
ヘッドランプからエアロスカートを通して、フォグランプまで一体感のあるデザインが他にはない独自の雰囲気を持たせています。
トヨタ新型エスクァイヤのボディーカラー全色
エスクァイヤのボディーカラーは全部で7色となります。
その中で6色は兄弟車のノア・ヴォクシーと共通になり、マイナーチェンジでの追加の新色が、ブラッキッシュアゲハガラスフレークとアバンギャルドブロンズメタリックとなります。
このボディカラーは、3代目ハリアーで初採用されたブラックで青みがかった深みがあり、大型グリルのエスクァイヤと良く合います。
リセールバリューを考えても、このスパークリングブラックパールクリスタルシャインはオプションカラーとしての追加料金を払う以上の価値のあるボディーカラーと言えます。
ホワイトパールクリスタルシャイン 1070シルバーメタリック 1F7ブラック 202スーパークリングブラックパールクリスタルシャイン 220ボルドーマイカメタリック 3R9ブラッキッシュアゲハガラスフレーク 221アバンギャルドブロンズメタリック 4V8
トヨタ新型エスクァイヤの最新安全性能技術
現行モデルは、Toyota Safety Sense Cが搭載されています。
下の動画は、シエンタに搭載されたToyota Safety Sense Cの説明です。
2017年のマイナーチェンジで追加された装備
エスクァイヤの専用装備として、後続車のライトの明るさを抑えて見やすくする自動防眩インナーミラーや進行方向に自動でライトを向かせるLEDコーナリングランプ等も装備されています。
これでヴォクシーやノアとの差別化を計りますが、今回のマイナーチェンジでの目玉装備は、やはり電動スライドドアのロックをドアが閉まるのを待った上で自動でロックされる予約ロック機能ですね。
機能説明は下の動画で見て下さい。
トヨタ・エスクァイアの販売店
エスクァイアの販売店は、トヨタ店とトヨペット店となります。
ノアのカローラ店とヴォクシーのネッツ店と合わせて、兄弟車のコンパクトキャブワゴンがトヨタ系列販売チャネル全店で購入可能となりました。
トヨタ・エスクァイアの試乗動画
そしてエスクァイアの試乗しての車両紹介動画になります。
この動画は試乗してのインプレッション動画となります。
トヨタのミニバン・エスクァイアのモデルチェンジ情報のまとめ
マイナーチェンジで、フロントマスクの高級感を増したエスクァイアはさらに魅力が増して人気が出ましたね。
車の開発までのいきさつは、色々なケースがあり技術者からの提案だったりマーケティングからの推察だったりもしますが、販売店の要望というある意味不純とも言える要因からスタートしたエスクァイアが、名車の雰囲気さえ漂う車に仕上げた、この手のビジネスはトヨタが本当に上手だと思います。
ニッサンのセレナ・ホンダのステップワゴンという強力なライバルだけでなく、ノア・ヴォクシーといった歴史もある兄弟車と互角に戦っているのは凄いことだと思います。
バブル時代には、マークⅡ三兄弟が有名でしたが、ノア・ヴォクシー・エスクァイアの方が本当の意味で成功した兄弟車種だと思います。
トヨタの兄弟車種と言えば、ノア・ヴォクシー・エスクァイアを思い浮かべるようになるのも時間の問題かもしれないです。
そしてフルモデルチェンジをしてエスクァイアは歴史が歩まれ、更なる名車へ向かうのでしょう。
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その記事は”誰でもわかる30万円以上安く車が買える方法とは?”になります。
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