スバル新型WRXのS4とSTIのモデルチェンジ情報
この記事のもくじ
日本でも数少ない本格的スポーツセダンのWRXも、2014年8月の発売から時が経ちモデルチェンジの話が出る様になりました。
スバルは新型インプレッサをスタートに次世代モデルの車に切り替えが始まっています。
今のWRXでも十分に走りの質もバランスも高い車となっていますが、更に高みを目指す新型WRXに期待しないわけにはいきません。
欧州のスポーツセダンに肩を並べる数少ない日本車なので注目ですよ!
今回は、そんな新型WRXの情報とWRXそしてその源流であるインプレッサWRXのSTIとS4についてみていきたいと思います。
スバル新型WRX のフルモデルチェンジ情報
スバルが インプレッサから始める次世代スタンダードモデルとしての2代目WRXがフルモデルチェンジして誕生します。
この次世代モデルは、スバルの伝統と最新自術の集合体でありその軸となるのは、スバルグローバルプラットフォーム(SGP)・水平対向ボクサーエンジン・シンメトリカルAWD・アイサイトのスバルの基盤となる技術です。
それでは、項目ごとに気になる新WRXを見ていきましょう。
新型WRXのエクステリアデザイン
ここでは予想されている新型WRXのエクステリアデザインを色々と見ていきましょう。
WRXの新型のモデルのエクステリアデザインに関しては、噂されている話がありました。
それは現行モデルのWRXのコンセプトモデルを、もう一度新型で市販化モデルとして実現するのではないかという話です。
それは現行モデルのコンセプトモデルの人気が高く、市販モデルとのギャップに落胆が大きかったことが原因で、スバルとしてもリベンジということになります。
実際にかなり完成度も高く絶妙なラインで構成されています。
最初のラフ画になります。ここからが、4ドアセダンのWRXの原案画です。 そして下の写真が、WRXのコンセプトモデルですね。
確かに4ドアなのに、スポーツカーの様な低く構える佇まいがカッコいいですね。
これなら新型での登場を懇願されるのも理解できます。 このCピラーからトランクへのラインが美しいです。 そしてこれが動画になります。
そしてスバルは東京モーターショー2017において、次期WRXのコンセプトモデルと思われる”SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT(スバル ヴィジヴ パフォーマンス コンセプト )”が公開されました。
このモデルは、スバルの“DYNAMIC×SOLID”デザインに基づくスポーツセダンであり、スバル自慢の運転支援システム・アイサイトを中心に高度運転支援技術を搭載して、次世代型の安全システムを実現するモデルです。
このモデルこそ新型のWRXであると噂されているモデルです。 そして東京オートサロン2018にて、VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPTの最新モデルが公開されました。
ブリスターフェンダーが大きく取られて、ボディーと一体化していて4ドアセダンとは思えないグラマラスなラインになっています。
ここまでやると逆に市販モデルと乖離してしまうかもしっれませんが、CH-Rの様なモデルも誕生していますから、このコンセプトモデルに近い形で市販化される可能性もありますよ。 動画で見ると更にその魅力的なスタイリングが分かると思いますよ。
スバル新型WRXのプラットフォーム
- 次世代プラットフォーム スバルグローバルプラットフォーム(SGP)
新世代プラットフォーム”SGP”は、スバルが発表しているロードマップの中期計画「際立とう2020」の中核を担うスバルグローバルプラットフォームと呼ばれるプラットフォームで、軽量化を課題に剛性アップを行っています。
更に衝突安全性能を向上を目指し、世界の国々が持つの衝突安全基準に対応することが可能な性能を持つ衝撃吸収構造も確保しているものとなりスバルのミドルクラスの車は全てこのSGPで造られていくことになります。その性能も、ステアフィールの改善による操作性能の向上や車内空間を拡大することでの快適性の向上、更には今後展開するハイブリッドモデルにも対応可能であり、多くの車種に対応できるマルチプラットフォームとなっています。
これによりスバルの主要なミドルクラスの車種であるインプレッサ・WRX以外でも、レガシー・フォレスター・レヴォーグ・XVと次回のフルモデルチェンジで新型に変わるときから採用となります。
スバル新型WRXのボディーサイズ
- 全長 4595mm x 全幅 1795mm x 全高 1475mm
- ホイールベース 2650mm
SGPを使用するようになれば、現行モデルのWRXの全幅1795mmからSGPの最小の全幅が1880mmとなるためにWRXとしては車体が大きくなります。
ただそこはスバルの得意とする部分ですから素晴らしい仕上がりとなることが予想出来ます。
スバル新型WRXのトランスミッション
- 6速MT と CTV
WRX・STIは6速マニュアルミッションはシンクロ機構の性能の向上とシフトレバーのフリクション低減によりフィーリングとシフトの入りを良くしています。
WRX・S4のCTVは、マニュアルモード付スポーツリニアトロニックCVTとなります。
スバル新型WRXの駆動方式
- シンメトリカルAWD
これはもう当然ですね。WRXは4WDがアイデンティテーの車と言えますからね。
その特徴は、水平対向エンジンを中心にして、車体を構成する要素を、左右対称・一直線にレイアウトすることで、4輪の荷重をバランス良く分散して、タイヤの接地性を上げています。
これにより4輪駆動のポテンシャルを最大限に引き出すことを可能としている4WDシステムです。
スバル新型WRXに搭載が噂される3つのエンジン
新型のWRXには搭載が噂されているエンジンが、3つあります。
現行モデルのSTIのエンジンがS4と同じFA20型が搭載されて同一となると思いきや、S4も新型エンジンを搭載するからです。
それではそれぞれのエンジンを見ていきましょう!
スバル新型WRX・STIに搭載予定のエンジン
ガソリンエンジン:FA20型
- 2.0リッター水平対向4気筒DOHC直噴ターボエンジン
- 最大出力:320ps/6400回転
- 最大トルク:45kgf.m/4400回転
- 目標燃費はJC08モード燃費 13.0km/L
搭載エンジンに関しては、大きな変更があります。
S4には新開発のFA20型(300ps/40.8kgm)が、STIには長年レースでも使われ続けてきたEJ20型(308ps/43.0kgm)が搭載されているんです。
STIのEJ20型エンジンは、実績による信頼性があり高回転型のエキサイティングなエンジンなので、現行モデルまで搭載されていたのですが、流石に古くなったのでここでFA20型に変更になります。
現行のS4にも搭載されているFA20型エンジンは、レヴォーグやトヨタとの共同開発をしたスポーツカー86とBRZにも搭載(ターボの無いNAエンジン)されているスポーツモデルにも適したエンジンです。FA20型エンジンは、パワーバンドが広く低速からトルクが出ていて、どこからでも強烈な加速が出来る特性を持ち且つ燃費に関しても約30%程向上しています。
実は現行モデルのWRX STI S207でテスト的にFA20型エンジンを搭載していて、専用のチューンを施し328馬力を叩き出しています。
流石にスペシャルチューンのS207と同じとはいかないでしょうが、STIの出力は、最大出力320ps/6400回転・最大トルク45kgf.m/4400回転まで高められるとみられています。
しかし遂にEJ20型も廃止なんですね。なんか1つの時代が終わった感じがして少し寂しいですね。
スバル新型WRX・S4に搭載予定の新型ダウンサイジングエンジン
新型ダウンサイジングターボエンジン
- 1.8L直噴水平対向空冷式インタークーラー付きターボエンジン
- 予想最高出力:200ps
- 予想最大トルク:300N-m
走行性能重視のSTIには、最高出力重視のFA20型エンジンを搭載予定ですが、走りの質感重視のS4は、FA20型から変更されて、スバルの新開発エンジンが搭載予定です。
このエンジンは日刊工業新聞が公開した、スバルのエンジン戦略で2021年度までに世界生産の8割をダウンサイジングターボへ移行する計画で重要な役割を担うものです。
新型レヴォーグのメインエンジンもこの1.8L直噴水平対向ダウンサイジングターボエンジンが搭載予定です。
確かにマニュアルミッションのSTIに対して、S4ユーザーの性質を考えるとこのエンジンの方が相性は良さそうですね。
スバル新型WRXの搭載予定のハイブリッドエンジン
更にもう一つ確かでない噂話もあります。
新型WRXはプラットフォームがSPGへと切り替わるためにハイブリッドシステムを搭載することが可能となります。そこで新型WRXにもハイブリッドモデルを造るという話があるということです。
これはスバル自前のシステムを使用するのではなく、トヨタの新型プリウスPHVのPHVハイブリッドシステムをOEMで供給してもらい、それをFA20型のボクサーエンジンに付けることでスバルらしいハイブリッドスポーツを実現する計画です。
まだ確定的な話ではないのですが、確かに条件的には可能な話ですし、実現すれば車としての意義もある話ですからあり得ない話だとも思います。
この話は情報が入り次第また報告していきたいと思います。
スバル新型WRXの最新技術の装備
新型WRXのS4には、アイサイトの最新バージョンが搭載される予定です。
車の方向性から判断するこの辺の割り切り感は素晴らしいと思います。
スバル型WRXのインテリア
SGPの採用により変更が生じる点としては、車体は多きくなるのでスポーツセダンとしては快適な居住性が確保できる車となることが確定的で、内装に関しては同じSPGを使用するインプレッサやレヴォーグとの共有化がされます。
ただしデザインは従来と変わらずWRXに関しては、最もスポーツモデルとしての演出がなされた硬派なモノとなります。
スバル新型WRXのボディーカラーの8色へ2色追加
現在のスバルのモデルは基本的に8色のボディーカラーが用意されています。
その為WRXに関してもスバルの標準的なモデルに準ずる形で8色となると見られています。
スバルはオリジナル色の少ないメーカーですから、WRX用に専用の新色がカ用意されないケースでは、兄弟車となるレヴォーグにあるラピスブルー・パールとストームグレー・メタリックが追加される可能性が高いと言えます。
ラピスブルー・パールストームグレー・メタリック
スバル新型WRXの発売時期
発売時期に関しては、2019年年内の発売を目指して開発を進めています。
これはスバルのミドルクラスの車に関しては、SPGを使った次世代モデルへとフルモデルチェンジする予定となっているからです。
現行モデルは2014年8月の発売になりますので、フルモデルチェンジのサイクルとしては最短の5年間での発売となります。
昔は4年サイクルのフルモデルチェンジが普通でしたが、最近の車では珍しくなりましたからね。
スバル新型WRXの予想価格
車両価格に関しては、現行のWRXとほぼ同価格を目標としていて、WRXのS4は380万円スタートSTIは420万円スタートとしたいようです。
そうはいっても装備などはかなりグレードアップしますから、20万円程度は値上がる可能性の方が高いと思います。
スバル新型WRXのライバルの車
残念ながら長年のライバルであったミツビシ・ランサーエボリューションは廃止となり、新モデルは販売していません。それにより直接的なスポーツセダンとしてのライバルは存在し無くなってしまいました。
日本車ではもう純粋なスポーツカーしか同価格帯でWRXと同等の走りが出来る車はありません。
トヨタ新型スープラ
スープラは生産中止となっていましたが、トヨタとBMWの共同生産という形で復活しました。
高級カーメーカーのBMWと世界NO1のトヨタが造るスポーツカーがどんな車になるのか、誰もが気になりますよね。
その走りの質では間違いなく新型WRXのライバルとなるでしょう。
ニッサン新型フェアレディーZ
ニッサンのフェアレディーZももう直ぐフルモデルチェンジの予定があります。新型Zもかなり革新的で魅力的なモデルとなりそうです。
価格もかなり抑えてくるという話もあり新型WRXとそれ程違わない可能性が高いです。注目モデルです。
詳しくは、下の記事を読んで下さい。
フェアレディーZ35に関する詳しい説明をした記事はこちらから!
マツダ新型RX-7
長年のマツダの夢であるロータリーエンジンとピュアスポーツカーRX-7が復活しますっ!職人気質で外連味の無い仕事をするマツダのスポーツカーですから悪い車であるはずがありません。
その姿が見れる日が来るのを今から待ち遠しいです。
その走りや技術に対する拘りからも新WRXのライバル候補NO1だと思います。
RX-7(RX-9)に関する詳しい説明をした記事はこちらから!
スバルWRXの歴史
インプレッサ WRX STI
現行のWRXはスバルWRXとしては初代と言えますが、元々はインプレッサのWRXというグレードから独立したモデルです。
インプレッサのWRX STIは初代インプレッサから3代目までに設定されていたラリーのWRC参戦、そして勝利を目的として開発されていたグレードでした。
強力なライバルであるミツビシのランサーエボリューションと共に、毎年のように進化を続け、その発表ごとに話題となり、このライバルストーリーは1時代を築いたモデルでした。
初代インプレッサ WRX STI
- GC/GF系 販売期間 1992年-2000年
発売になった92年の当初は地味な外観もあり、89年から発売となった多くの名車たちに埋もれていましたが、そのハンドリング性能やエンジンのパワフルさをその名車たちと同等の評価を受けるようになり、インプレッサという名前もメジャーになりました。
私もユーノス・ロードスターに乗っていたのですが、人馬一体を掲げて世界1のハンドリングと称された愛車のライバルと言われたハンドリング性能を持つ車が、地味な外観の4ドアのセダンだったことに非常に驚いたことを良く覚えています。
2代目インプレッサ WRX STI
- GD/GG系 販売期間 2000年-2007年
初めこそ評価が低かった初代インプレッサも、うなぎ登りに評価をあげて名車となりフルモデルチェンジとなります。
しかし今でも語り継がれるのはそのフェイスマスクです。特に初期型の丸目ライトはかなりの衝撃でした。そしてそれから中期型・後期型へとマイナーチェンジのたびに大きくフロントマスクを変更しました。
正に迷走のインプレッサです。
これが丸目インプレッサです。私たちの間でもこれはカッコいいのか?と論議となりましたね。そして最初のマイナーチェンジで丸目を止めて当時の流行りの涙目ライトに変更になりました。
出典 http://autos.goo.ne.jp/used/detail/700070773830160808004.html
ただもう初期型の面影は全くありませんね。
やっぱり丸目ライトは評判が悪かったということですよね。
丸目ライトのデザイナーさんは肩身狭かったでしょうねぇ。下の動画はその丸目ライトのインプレッサSTIのCMになります。
3代目インプレッサ WRX STI
- GE/GH/GR/GV系 販売期間 2007年-2011年
そして3代目のインプレッサにも衝撃をうけました。
しかも4ドアセダンのデザインは、ハッチバッグを無理やりセダンにしたようなトランク部分が取って付けたようなアンバランスなものでした。
下の写真が4ドアセダンです。このボンネットラインとトランクルーム、そしてAピラーとCピラーのバランスが酷いでしょう。
確かに5ドアハッチバッグのインプレッサの性能は高くてデザインもカッコよかったです。しかぁしっ!スバル様はやってくれます。
おいっ!じゃー、5ドアハッチバッグを売った意味はなんだんったんだぁー。迷走インプレッサです。そんな4ドアインプレッサSTIのCMです。
現行のスバルWRXという車とは?
現行型モデルのWRXは、完全にインプレッサから独立して別の車種となりました。
これはフルラインナップが売りのインプレッサのイメージが、ラリーのベースモデルなどの高性能高出力モデルの印象が強すぎて、年配層や女性から避けられる傾向があるためと、高性能モデルと低価格モデルを同じシャーシーで造ることはコストパフォーマンス的なデメリットがあったからです。
そのためにインプレッサは多くのユーザーから支持されるスタンダードなラインナップを幅広く持つモデルとなり、WRXはスポーツセダンとして更に追求したモデルとすることにしたわけです。
スバルWRXの特色と詳細スペック
特色①スバル独自のボクサーエンジンの搭載
WRXの特徴の1つは、スバル独自の技術であるボクサーエンジンが搭載されています。
水平対向エンジンは通常ピストンの動きは上下運動としているのに対して左右にピストンを水平に動かすエンジンを指します。別称でボクサーエンジンと呼ぶ理由はボクサーが左右のグローブを胸の前で打ち合わす様子とピストンの動きが似ているために付いた呼称です。
この水平対向エンジンは現在は国内のメーカーではスバルのみ(共同開発したトヨタ86はスバルの水平対向エンジンを積んでいます)が海外でもポルシェのみが生産しています。
ただし同じ水平対向エンジンですが、スバルのエンジンは左右のピストンは右ピストンが上死点の時には左ピストンが下死点となる様に反対となる動きをしますが、ポルシェのエンジンは右ピストンが上死点の時には左ピストンも同じ上死点となる左右同じ動きとなります。
因みにこの水平対向エンジンは、メルセデスベンツの創始者にして自動車自体の発明者とも言えるカールベンツが発明したエンジンです。
では水平対向エンジンが通常の直列エンジンやV型エンジンに対してのメリットをは何なのでしょう?
1つ目はピストンが水平に配置されるためにエンジン自体を薄く作ることが可能でそのためにフラットエンジンとも呼ばれ、そのためにポルシェの6気筒エンジンがフラットシックスと呼ばれるのです。
そして車の構成パーツで最も重いエンジンを水平対向のその薄さを生かし低くマウントできるために車の運動性能を向上する上で大きなメリットとなります。
2つ目はピストンの動きが左右対称となるために振動を打ち消し合う効果がありマウントなどでの振動対策は不要でコストパフォーマンスに優れる上にエンジンフィールはスムーズなものになります。
3つ目は好みの出るところですが、独特のエンジンサウンドになります。当然ですがエンジンの構造が違うのでドロドロとしたエンジンサウンドも魅力の1つです。このサウンドが好きでスバル車に乗っている人も多いと思います。
しかしスバルとしてはサウンドは技術的に未熟さゆえに発生していたものとして最新のボクサーエンジンでは昔の様なサウンドは抑えられてきています。
この様な特色を水平対向エンジンは備えています。しかし他のエンジンも改良がされ上にあげたメリットも大きなアドバンテージとは言えなくなってきているのも事実です。
現代における水平対向エンジンの特色の最たるものはその独自のエンジンフィールとサウンドそして世界のスポーツカーポルシェとスバルしか造っていないエンジンであるという拘りかもしれません。
特色②スバルの拘りの4輪駆動
4輪駆動システムに関してもスバルの長年のノウハウを持った信頼の技術です。そのコアとなる技術がシンメトリカルAWDシステムです。
実はこの技術は水平対向のボクサーエンジンだけで実可能なレイアウトなんです。と言うのも水平対向エンジンは、ピストンが上下ではなく左右の横方向に向かってストローク運動をするエンジンだからこそ左右対称の意味を成すからです。
このシンメトリカルAWDのメリットは、走破性や運動性能に優れるだけでなく振動やバランスにも優れるために乗り心地などの快適性にも貢献します。
実際スバルの生産するモデルはトヨタと共同開発したFRを課題として考案されたBRZ以外のモデル全てで4輪駆動の設定があります。
そして4輪駆動の販売台数においても、インプレッサ/XV、フォレスター、レヴォーグ、レガシィなどは常にベスト10に入り約半分はスバル車が占めていたりもします。
特色③グレードは2種類、ミッションで分かれる
WRXのグレードは、2種類で従来のSTIと新設されたS4です。
最も分かりやすい大きな違いはトランスミッションで、S4がCVTミッションでSTIは6速マニュアルミッションです。
WRXはスポーツセダンですからトランスミッションの嗜好は購入者にとっては非常に大きな選択の違いとなり、どちらのグレードを買うかの決定的な要素と言えるでしょうね。
S4はスバルの次世代の2Lの直噴ターボエンジンのFA20となり全域でフラットトルクが特質なもので、STIは従来のスバルの高回転型のスポーツエンジンで高出力でありながら長年の成熟から安心感も高いものです。
更にはセンターデフも異なり、S4には前45:後55の前後トルク配分を基準に可変制御するVTD-AWDを採用し、STIは前41:後59のトルク配分を前後直結状態までコントロールするために機械式と電子制御の2つのデフを組み込んだDCCDを使用して、更に前後に異なるLSDを使用してフロントはヘリカルLSD、リヤはトルセンLSDを搭載しています。この様にデフに関しては実は大きな違いがあります。
その他では、パワーステアリングはS4は電動式パワーステアリングとなり、STIは油圧式パワーステアリングとなります。
更にSTIは走りに特化したスペシャルパーツが標準での採用となっていて、ダンパーは倒立式ダンパーとなりブレーキもブレンボ製のキャリパーでフロントは対向4ポット・リヤは対抗2ポットものが装備されています。
その代わりS4にはスバル最新のアイサイトが搭載されています。
アイサイトはスバルが誇る事故防止を目的としたステレオカメラにより実現した5つの機能を備えた運転支援システムです。
その評価は内外共に非常に高いものです。
特に国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構による自動車アセスメント(JNCAP)の予防安全性能評価では、衝突を避けられない場合に自動でブレーキをかける技術など先進安全技術を搭載した自動車の安全性能を試験・評価するもので、アイサイトが最高ランクを獲得しています。
そのアイサイトが新型インプレッサでは、FF車を含めた全てのグレードで標準装備されます。
レヴォーグのアイサイトとがVER3となった際に国沢さんがテストしている動画になります。
ではそんなスマートで高性能なセダンであるS4と過激なスポーツモデルのSTIのエクステリアとインテリアも見てみましょう。
WRX S4
室内に関しても正にスポーツセダンというスパルタンな雰囲気のあるものです。 スバルWRXのS4のCMになります。
WRX STI
こっちはWRXのSTIの画像です。
インプレッサ時代の性能的には高くてもどこか安っぽい印象があったのですが、WRXとなって高級感が出てきましたね。
これはWRXのSTIのセールスビデオになります。とにかくカッコいいです。
スバルWRXのボディーカラー
S4とSTIと共に同じボディーカラーとなり全部で6色になります。
クリスタル・ホワイトパールアイスシルバー・メタリックダークグレー・メタリッククリスタルブラック・シリカピュアレッドWRブルー・パール
スバル新型WRXの特別仕様車
WRXには特別仕様車が発売されています。
WRX STI S20シリーズ
STI(スバルテクニカインターナショナル)のコンプリートカーとして発売しているS20シリーズの最新作は、WRX のSTIで走りに拘った高額なパーツを使いエンジンの最高出力もアップさせた時間と手間を掛けて本気でチューンニングされたメーカーによるチューンモデルです。
その走りに対する信頼も高くカーナビを含んだモデルでは、スバルの最高額である総支払額700万円以上という価格と限定数数00台で発売していますが、そのモデルでも発売と同時に完売しかも余りにも多くの購入申し込みのために抽選という伝説になりもしています。
WRX S207の専用装備
- エンジンパワーは最高出力は328馬力
- ステアリングギア比を11:1にクイック化
- STIの独自のフレキシブルタワーバー
- 可変減衰力サスペンション「DampMatic II」
- 専用設計の255/35R19タイヤ
- 専用大型フロントスポイラー
- リアバンパーエアアウトレット
- RECAROバケットタイプフロントシート
- 専用スポーツメーター
- ウルトラスエード巻ステアリングホイール(シルバーセンターマーク付)
- レッドの専用シートベルト
- 専用エンブレム(リア)
- STI製BBS19インチ×8 1/2J鍛造アルミホイール(ブラック)
- 専用ドライカーボン製リアスポイラー(S207ロゴ入り)
海外でWRX STI S207を紹介している動画です。
WRX S4 SporVita
質感に拘った特別仕様車も発売しています。
SporVitaとはイタリア語のSportivaのスポーティという意味とVitaの人生という意味の言葉を組み合わせて創作した造語になります。
スバル車の持つスポーツ性能とこだわり抜いた上質な室内空間によって人生を彩るものとなる様にとのコンセプトの500台の限定販売モデルです。
特別装備
- 245/40R18ハイパフォーマンスタイヤ
- アドバンスドセイフティパッケージ
<MARIO LEVI(マリオ・レヴィ)社について>69年の歴史を持ち、イタリアトリノを拠点として自動車用皮革製品を供給する。革の鞣しから縫製まで、一貫生産を行う数少ない専門サプライヤー。
WRX S4 tS
走りに拘った特別仕様車も、スバルはWRXで発売しています。
2016年の8月27日28日に開催されたSUPER GTの第6戦の会場となる鈴鹿にスバルが”WRX S4 tS”と呼ぶコンセプトカーを公開しました。
この車はCVTを搭載したWRX S4をベースにしてスバルがS207のノウハウとパーツを注ぎ込んだコンプリートカーであり実際に市販化を予定して開発しているモデルです。
2ペダルでもSTIコンプリートの走りを体感できるようなハイスペックなセダンを乗りたいユーザーに応えるべく開発が進められていて外観はS207そのものといった雰囲気です。
性能・装備と価格のバランスが優れたモデルで人気が高く新型のモデルでも設定されるスバルの象徴的特別モデルだと思います。
特別装備
- 8速マニュアルモード付CVT”スポーツリニアトロニック”
- サウンドチューニングされた専用エキゾースト
- CVTにオイルクーラーを追加
- S207と同じデザインの前後エアロ
- ドライカーボンリアスポイラー
- ニュルブルクリンク24時間レース優勝記念のオーナメント
- 専用開発のビルシュタイン製減衰力可変ダンパー”ダンプマチックII”採用
- STI製フレキシブルタワーバー
- フレキシブル ドロースティフナー
- ブレンボ製ブレーキ
- 専用チューンの施された”アイサイト”
- 255/35 R19サイズのタイヤとホイール
- 吸音材・防振材の追加で静寂性の向上
- スエードステアリング
- 専用バケットシート
下の動画は、その鈴鹿でスバルの開発の人間が”WRX S4 tS”を説明しているものです。
河口まなぶ産の試乗動画もあります。
スバルWRX のモータースポーツへの参戦
スバルはインプレッサからのレースのイメージをWRXでも継続すべくレース活動をWRXでも続けています。
2014年から3年連続でニュルブルクリンク24時間レースのSP3Tクラスに挑戦しています。最新の2016年の結果は、クラス優勝・総合20位となり前年と連続でのクラス優勝をして2連覇しています。
下の動画はニュルブルクリンク24時間レースでの車載カメラからのファーストラップの映像になります。
スバル新型WRXのモデルチェンジ情報のまとめ
新型WRXの登場は本当に楽しみです。WRXはヨーロッパのスポーツセダンの持つ走りの質感に迫る貴重な車です。
日本のスポーツセダンとしてここまで走りに拘ったモデルは少ないですからね。
現行WRXは、エンジンも低速トルクが太い乗りやすい特性を持っています。
ちょうどイメージとしてはスカイラインGT-Rの32型から33型にモデルチェンジした時に違いものがあります。
33型のGT-Rの評価が、今でも分かれる様にそれはスポーツセダンとしては難しい課題と言えます。
そんな新型WRXをどの様なエキサイティングな車に仕上げてくるのかスバルの技術と思いを楽しみに待ちたいと思います。
WRXなど新車の買い替えを考えた時に2・30万円以上も得することもある方法があります。そんな誰でも出来る簡単な方法を説明したいと思います。
誰でも出来る簡単に車を30万円以上安く買える方法とは?
誰でも簡単に出来るのに、30万円以上も車を安く買える方法があるのを知っていますか?
車を買うのは基本的に値引き交渉が必要ですが、その交渉にもコツがありますが、事前準備の方がもっと重要なんです。
この裏のからくりを知らないで車を買うと、”ディーラーに騙されたよっ!”って、後で後悔する人もいるぐらいです。
その記事は”誰でもわかる30万円以上安く車が買える方法とは?”になります。
簡単な方法ですから、大好きな車を安く買って快適なカーライフを手に入れて下さいね。